トップ > 計画・政策 > 予算・決算・財政 > 予算 > 平成20年度予算 > 平成20年度予算の概要

平成20年度予算の概要

更新日:202108031630


平成20年度予算

平成20年度予算編成方針

平成20年度の予算編成方針の基本的な考え方について定めた平成20年度予算編成方針を公表いたします。

平成20年度予算の概要

中核市移行を契機に、個性・魅力・活力ある新久留米市へのさらなる飛躍を目指して

  1. 経済情勢の展望
     我が国経済は、一部に弱さが見られるものの回復しているとされています。また、先行きについては、アメリカ経済の下振れリスクが懸念されるものの、企業部門が底堅く推移するとともに家計部門が緩やかに改善するなど、民間需要中心の経済成長が続き、平成20年度の国内総生産の実質成長率は2.0%程度と見込まれています。
  2. 国と地方の財政状況
     このような状況の下、政府は、「日本経済の進路と戦略」及び「経済財政改革の基本方針2007」を一体として推進することを経済財政運営の基本的態度としています。
     予算編成においても、「成長力の強化」「地方の自立と再生」「安心と信頼のできる財政、社会保障、行政の構築」を目指す経済社会の姿と位置付け、施策を重点化する一方、公共事業の対前年度比3.1%減をはじめ、社会保障費の自然増の抑制など歳出改革の徹底を継続させました。これにより、国債の発行は4年連続で前年度を下回ることとなりました。基礎的財政収支は逆に5年ぶりに前年度より悪化するため、公債残高は平成20年度末で553兆円に膨らむ見込です。
     また、地方財政計画では、地方税の偏在是正効果を活用した地方再生対策費の創設により、総額では前年度比0.3%増と7年ぶりに増加しました。歳入面では、地方税や地方交付税等の増により一般財源総額が増加する一方、歳出面で、地方単独事業や給与関係経費が引き続き厳しく抑制される内容となっており、債務残高は減少する見込みです。しかし、増額された地方交付税等の内情は、借入金返済の先延ばしや5兆円を超える財源不足を赤字地方債で賄うというやりくりによって一時的に確保されたものであり、債務残高も減少するとはいえ197兆円にものぼる見込みで、地方財政健全化への道のりは依然として険しい状況が続いています。
  3. 予算編成の方針
     このような状況を踏まえ、久留米市の平成20年度予算編成は、
    • 中核市としての円滑なスタート
    • 市民と行政の協働による都市づくりを基本とした公民役割分担と民間活力の導入
    • 施策・事業の徹底した見直し、有効性と効率性を踏まえた政策実現への具体的対応
    を視点として、中核市移行を契機に個性・魅力・活力ある新久留米市へのさらなるステップアップを目指して取り組んだところです。
  4. 予算の概要
     平成20年度久留米市の一般会計予算規模は、1,105億4,000万円、対前年度比3.4%増となりました。
     歳入面では、市税については、市民税の伸びは見込めず固定資産税がわずかに増加する程度で、全体では微増に止まっています。地方交付税等は、地方財政計画及び中核市移行により大きく増加しましたが、中核市分を除けば、三位一体の改革によって大幅に削減された平成18年度水準にも満たない状況です。なお、限られた財源の中で山積する課題に対応するためやむを得ず基金の活用を図ることとしましたが、「新行政改革行動計画」の着実な推進を図ることにより、主要4基金の取崩額が前年度より減少するよう努めました。
     こうした中、歳出面では、子育て支援施策の拡充や環境共生都市づくりをはじめとして、安全で安心な地域社会の確立、福祉・保健・医療の充実、教育・文化・スポーツ都市づくり、人権意識の確立と男女共同参画社会づくり、商業・工業・観光の振興と雇用の拡大、地域農業の振興、都心部の再生、道路交通網と都市基盤の充実、行政改革の推
    進などの行政需要に最大限対応しました。
     次に、特別会計のうち、国民健康保険事業は、低所得者や高齢者が多いという構造的問題を抱えており、一般会計繰入金の基準の引き上げを行ってもなお財源不足が生じるため、保険料の改定を行いました。
     競輪事業は、全国的に売上の低迷が続いていますが、特別競輪の開催などの増収対策を図り、一般会計への繰出金の増額に努めました。
     下水道事業では、普及率の拡大を図るため、久留米、田主丸、北野各地区において汚水幹線や処理場整備に積極的に取り組みました。なお、地方債の低利への借換えなど徹底したコストの削減を行ったものの、財源不足が生じる見込であるため使用料の改定を行いました。
     介護保険事業は介護予防事業や地域包括支援センター運営体制の充実を図り、高齢者が住み慣れた地域で自分らしく暮らすことができるまちづくりに向けた制度の安定運用に努めます。
     このほか、法改正に伴う後期高齢者医療事業、中核市移行に伴う母子寡婦福祉資金貸付事業、企業誘致の受け皿整備として産業団地整備事業の3特別会計を新設しました。その結果、15特別会計全体で974億2,300万円を計上しました。
    また、公営企業会計は、市民生活の利便性と経済性の向上を最大の目標として、安全な水の安定供給を目指す水道事業会計と、クリーンエネルギーである天然ガスの普及と安定供給を目指すガス事業会計を合わせて、総額144億4,800万円の予算を計上しています。なお、ガス事業につきましては、平成21年度より民間事業者へ事業譲渡をする予定としており、譲受事業者の選定事務等にも適切に取り組んでいきます。
     その結果、一般会計、特別会計及び企業会計を含めた平成20年度の久留米市の予算総額は2,224億1,100万円となっています。

平成20年度予算の増減表
区分 平成20年度 平成19年度 比較
当初 当初
予算額(A) 予算額(B) 増減額(A-B) 増減率
久留米市予算総額 222,411,000 233,706,000 -11,295,000 -4.8
一般会計 110,540,000 106,890,000 3,650,000 3.4
特別会計 国民健康保険事業 34,360,000 36,040,000 -1,680,000 -4.7
競輪事業 21,000,000 16,490,000 4,510,000 27.3
中央卸売市場事業 273,000 281,000 -8,000 -2.8
住宅新築資金等貸付事業 58,000 46,000 12,000 26.1
下水道事業 14,338,000 12,455,000 1,883,000 15.1
市営駐車場事業 5,000 40,000 -35,000 -87.5
老人保健事業 3,043,000 29,198,000 -26,155,000 -89.6
介護保険事業 19,440,000 18,400,000 1,040,000 5.7
簡易水道事業 13,000 13,000 0 0
地方卸売市場事業 22,000 14,000 8,000 57.1
農業集落排水事業 200,000 198,000 2,000 1.0
特定地域生活排水処理事業 261,000 259,000 2,000 0.8
後期高齢者医療事業 3,178,000 0 3,178,000 皆増
母子寡婦福祉資金貸付事業 147,000 0 147,000 皆増
産業団地整備事業 1,085,000 0 1,085,000 皆増
97,423,000 113,434,000 -16,011,000 -14.1
公営企業会計 水道事業会計 9,636,000 8,637,000 999,000 11.6
ガス事業会計 4,812,000 4,745,000 67,000 1.4
14,448,000 13,382,000 1,066,000 8.0

(単位:千円,%)

「予算の概要」の冊子版は、有償にて頒布しています。
ご希望の方は、市役所1階行政資料コーナーへお尋ねください。
なお、頒布できる冊数には限りがありますのでご了承ください。

このページについてのお問い合わせ

 総合政策部財政課
 電話番号:0942-30-9117 FAX番号:0942-30-9703 電子メール(専用フォーム)でのお問い合わせ

▲このページの先頭へ


チャットボットを閉じる
AIチャットボット(別ウィンドウで開きます)