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更新日:2022年02月15日 11時43分
久留米が生んだ日本現代詩における代表的な詩人の一人。
少年時代から詩を作り始め、詩誌「ポエム」等に参加。学生時代に詩集「玻璃(はり)の乳房(ちぶさ)」を刊行しました。
戦中は、軍医として激戦地を転戦。戦後は、医院を開業する傍ら、詩誌「母音(ぼいん)」を刊行するとともに、戦争体験を主題とした随筆「月白(つきしろ)の道」を出版しました。
現代日本における叙情詩の世界で輝かしい業績を残しただけでなく、久留米で現代詩研究会を長年主宰。未来の文学界を担う後進の育成にも努め、久留米地域の文学振興に多大な貢献をしました。また、昭和24年に創設された久留米の文化関係者による連合組織・久留米連合文化会の設立発起人としても活躍しました。
その他にも、今なお歌い継がれている、合唱組曲「筑後川」や、市内をはじめ数多くの学校の校歌等の作詞も手掛けるなど、その才能を広く発揮しました。
こうした功績が高く評価され、第1回久留米市文化章(1973年)、第33回西日本文化賞(1974年)を受賞しています。
丸山豊(撮影:片山攝三)
「丸山豊記念現代詩賞」は、久留米市が誇る先達・丸山豊氏の功績を広く顕彰するとともに、優れた詩人の発掘と創作活動を奨励し、芸術のまち・久留米を広くアピールするために、平成3年に久留米市が創設しました。 毎年、前年1年間に刊行された詩集の中から1点を選考し、同氏の生誕日である3月30日に受賞作を発表、5月に贈呈式を開催しておりましたが、平成28年度(第25回)の開催をもって、その歴史に幕を下ろしました。
過去には、谷川俊太郎氏(第1回)や、まどみちお氏(第11回)など、日本を代表する詩人も受賞しています。
丸山豊と丸山豊記念現代詩賞25年の歩み
丸山豊の詩業と丸山豊記念現代詩賞の25年にわたる歩みをまとめた記念誌を発行しました。