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更新日:2025年08月22日 16時44分
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性的接触のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。子宮頸がんをはじめ、肛門がん、膣がんなどのがんや、尖圭コンジローマ等、多くの病気の発生に関わっています。特に、近年若い女性の子宮頸がん罹患が増えています。
詳細は、厚生労働省「ヒトパピローマウイルス感染症‐子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン‐」をご覧ください。
久留米市に住民登録がある以下のいずれかに該当する方
(注意1)高校1年生相当(2009年4月2日~2010年4月1日生まれ)の方は、公費による負担は2026年3月31日までとなります。接種を完了するまでに約6か月かかりますので、接種を希望する方は、2025年9月までの接種開始をご検討ください。厚生労働省作成「HPVワクチン接種(高校1年相当)」チラシ(1066キロバイト)
(注意2)2に該当する方については、2026年3月31日までの接種となります。2回目と3回目の接種には3か月以上の間隔をあける必要があります。2回目と3回目の両方接種を希望する場合は、2025年12月までに2回目のワクチンを接種することをご検討ください。厚生労働省作成「2024年度末までにHPVワクチンを1回以上受けた方へ」チラシ(532キロバイト)
小学6年生から高校1年生相当年齢の間に必要回数(推奨時期は中学1年生の間に9価なら2回、2・4価なら3回)
サーバリックスおよびガーダシルは、子宮頸がんをおこしやすい種類(型)であるHPV16型と18型の感染を防ぐことができます。そのことにより、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぎます。シルガード9は、HPV16型と18型に加え、ほかの5種類のHPVの感染も防ぐため、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぎます。
公費で受けられるHPVワクチンの接種により、 感染予防効果を示す抗体は少なくとも12年維持される可能性があることが、これまでの研究でわかっています。
海外や日本で行われた疫学調査(集団を対象として病気の発生などを調べる調査)では 、HPVワクチンを導入することにより、子宮頸がんの前がん病変を予防する 効果が示されています。 また、接種が進んでいる一部の国では、子宮頸がんそのものを予防する効果があることもわかってきています。 HPVワクチンの接種を1万人が受けると、受けなければ 子宮頸がんになっていた約70人ががんにならなくてすみ、約20人の命が助かる、と試算されています。
HPVワクチンの接種後にみられる主な副反応としては、以下のようなものが挙げられます。(以下、厚生労働省HPVワクチンリーフレット(7221キロバイト)
より抜粋)
HPVワクチン接種後には、接種部位の痛みや腫れ、赤みなどが起こることがあります。 まれですが、重い症状(重いアレルギー症状、神経系の症状)が起こることがあります。
発生頻度 | サーバリックス(2価ワクチン) | ガーダシル(4価ワクチン) | シルガード9(9価ワクチン) |
---|---|---|---|
50%以上 | 疼痛、発赤、腫脹、疲労 | 疼痛 | 疼痛 |
10~50%未満 | 掻痒(かゆみ)、腹痛、筋痛、関節痛、頭痛など | 紅斑、腫脹 | 腫脹、紅斑、頭痛 |
1~10%未満 | じんましん、めまい、発熱など | 頭痛、そう痒感、発熱 | 浮動性めまい、悪心、下痢、そう痒感、発熱、疲労、内出血など |
1%未満 | 知覚異常、感覚鈍麻、全身の脱力 | 下痢、服痛、四肢痛、筋骨格硬直、硬結、出血、不快感、倦怠感など | 嘔吐、腹痛、筋肉痛、関節痛、出血、血腫、倦怠感、硬結など |
頻度不明 | 四肢痛、失神、リンパ節症など | 失神、嘔吐、関節痛、筋肉痛、疲労など | 感覚鈍麻、失神、四肢痛など |
サーバリックス添付文書(第14版)、ガーダシル添付文書(第2版)、シルガード9添付文書(第1版)より改編
(注意)医療機関によっては、接種できる曜日・時間が決まっていますので、あらかじめ電話で確認をしてください。
詳しくは「市外の医療機関で定期予防接種を受ける場合」のページをご覧ください。
久留米市では、子宮頸がん予防接種後に症状が生じた方に対する相談窓口を設置しています。詳しくは、「子宮頸がん予防接種後に症状が生じた方に対する相談窓口」をご覧ください。