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WEBコラム【番外編〈1〉】みんなにやさしい “わかりやすい版”

更新日:202108271619


シリーズ「みんなで生きる、みんなが活きる」【番外編〈1〉】

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せめて大切な部分だけでも

 家族や地域で支え合う力が弱くなり、少子高齢化や人口減少が止まらない現代社会には実にいろんな課題が現れています。令和2年4月にスタートした「くるめ支え合うプラン」は、その課題をみんなの力で解決できる「地域共生社会」を実現するための計画です。
 行政が作る計画の多くは、独特の仕立てで、専門用語だらけ。なかなか読む気にはなれないもの。知的障害のある人や外国人、子どもなどにとっては、なおさら理解するのは難しい。
 しかし、この計画の目標である地域共生社会の実現には、すべての人が「支え手」「受け手」の関係を超え、誰もが役割を持つことが大事です。ならば、せめて“大切な部分”だけでも、あらゆる人に伝わらなければなりません。そういった視点から、計画完成を目前に控えた3月、「わかりやすい版」の策定が決まりました。

わかりやすい版

上にやさしい言葉や絵を使ったわかりやすい版。知的障害のある人や外国人などにも理解してもらえる物を目指しました。

担当者として「みんなの声を還元したい」

 市と市社会福祉協議会が協働でプランの策定作業を進めていた平成30年度から令和元年度まで、市社会福祉協議会の寺島妃呂子さんは市に出向していました。計画策定の担当者の一人として過ごした2年間、たくさんの思いをプランに込めたそうです。
 「プランには多くの人の声を反映させました。だからこそ、できるだけ多くの皆さんにお返ししたいと強く思ったんです。一部の人にしか見られないものにはしたくなかった。なぜなら、このプランは関係のない人はいない“地域づくりの計画”です。これからの時代は一部の人が頑張ってもダメ。そう考えていたところ、計画を策定する会議の場でわかりやすい版を作ってほしいという要望が出て、作成することが決まりました」。

わかりやすい版を作った寺島さん

わかりやすい版を作成した寺島さん。あらゆる手法を考え、原案を立てました。

地域でのつながり方を伝えるツールに

 計画の完成後、わかりやすい版の作成に着手。令和2年度から社協に戻った寺島さんは、市の担当者と話し合い、「最も伝えたい部分だけを、イラストと最小限の言葉で」と決めました。地域共生社会実現のために、読んだ人がどのように行動すれば良いかをイラストで表現。相談先一覧を含めた全8ページで構成しています。大切にしたのは、主なターゲットとしている人に本当に伝わるかという視点。そこで、知的障害のある子を持つ親の会「手をつなぐ育成会」の皆さんに協力を仰ぎました。
 実は、計画策定の会議でわかりやすい版を提案したのは同会事務局長の藤野薫さん。「率直に『素晴らしい物ができた』という気持ちです。障害を持っていると、地域でのつながりをとてもつくりにくいんです。でも、本人や家族に対して“何をすれば良いか”を伝えるツールがなかった。この冊子は大切なことがシンプルに表れていて、伝わりやすいと思います」と藤野さんは話します。伝える項目や情報をギュッと絞り込み、吹き出しで本人の行動を解説したわかりやすい版。「障害のある人にも分かりやすいということは、誰でも理解しやすいということじゃないですか」。藤野さんは笑顔で話します。

打ち合わせをする藤野さん

藤野さん(右)たち手をつなぐ育成会の皆さんと寺島さんは、何度も何度も原稿を確認し合いました。

 わかりやすい版の作成過程で、寺島さん自身も気づきがあったと言います。「普段から伝わりやすい言葉で話すように意識はしていましたが、『本当にこれで伝わるかな』と一言一句を考える中で、これまでの表現の難しさや分かりにくさを実感。『地域福祉ってそもそも何なんだろう』と、根本的な部分まで考え出しましたよ(笑)」。
 わかりやすい版は市と市社協のホームページで公開しています。必要な情報を必要な人に届けるために“わかりやすく”した工夫。多くの人にとっても計画の敷居を下げることになりそうです。
〈わかりやすい版はここをクリック〉このリンクは別ウィンドウで開きます

番外編〈1〉終わり


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