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更新日:2021年08月16日 15時47分
地球上の生きものは40億年という長い歴史(れきし)の中で、さまざまな環境(かんきょう)に適応(てきおう)して進化し、3,000万種ともいわれる多様な生きものが生まれました。
「生物多様性」とは、それらの生きものたちの豊(ゆた)かな個性(こせい)とつながりのことです。
「生物多様性」には、「生態系(せいたいけい)・種(しゅ)・遺伝子(いでんし)」という3つのレベルの多様性があります。
森や川、草原、湿地(しっち)、海など、いろいろなタイプの自然があり、それぞれの地域(ちいき)や自然環境に適(てき)した生きものが暮(く)らしています。
生きものたちが生きる環境をそれぞれの場所で守ることが重要です。
動物や植物、微(び)生物などいろいろな種類の生きものが生息・生育していることをいいます。
自然環境調査(ちょうさ)では、市内の動植物2,852種の生きものが確認(かくにん)されています。
同じ生きものでも、違(ちが)う遺伝子をもつことにより、色や形、行動の違いや環境の変化に適応し、種として生き残ることができます。
わたしたちの暮らしは、自然の恵(めぐ)みを受けることで成り立っています。
木は、わたしたちが生きていく上で大切な空気や水を生み出しています。
食べ物、衣服、燃料(ねんりょう)など、生活のほとんどのものが、自然からの恵みです。
森林や里山は、レクリエーションの場所や心の安らぎを与(あた)えてくれたり、洪水(こうずい)を防(ふせ)ぐなど、わたしたちの暮らしを守ってくれています。
このような恵みのことを「生態系サービス」といいます。
「生物多様性」のバランスが崩(くず)れると、生態系サービスも失われてしまいます。
「生物多様性」が失われ自然のバランスが崩れると、私たちの暮らしにも影響(えいきょう)を与えます。
「生物多様性」を守るのは「自然が好きだから」「いなくなっていく生きものが可哀想(かわいそう)だから」という理由だけではありません。
私たち人間が生活を続けていくために、「生物多様性」を守ることは必要不可欠(ふかけつ)です。
近年、多くの生きものが絶滅(ぜつめつ)の危機(きき)に追い込(こ)まれ、「生物多様性」が失われつつあります。
その原因(げんいん)は、開発行為(こうい)・乱獲(らんかく)、管理不足、化学物質(ぶっしつ)・外来種の侵入(しんにゅう)、地球温暖化(おんだんか)など、人の暮らしが原因です。
久留米市内においても、約200種類近い生きものがいなくなることが心配されています。
原因 | 解説 | 写真 |
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開発行為・乱獲 |
私たち人間が、道路や工場、住宅(じゅうたく)などをつくるために、木を切ったり水辺を埋(う)めたりすることで、生きもののすみかをうばってしまいます。 また、観賞用(かんしょうよう)や商売目的で生きものを多くとることにより、生きものがいなくなっています。 |
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管理不足 |
人間が、手を加えなくなった里地里山は荒(あ)れてしまい、イノシシやシカなどが増(ふ)えすぎて、そこにいる生きもののすみかをうばっています。 |
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化学物質・外来種の侵入 |
人の手によって、他の地域などから持ち込まれた生きものを外来種といいます。 外来種の中には、その地域にもともといた生きもの(在来種)を食べたり、すみかをうばっている侵略的(しんりゃくてき)外来種もいます。 また、自然に存在(そんざい)しない化学物質などによって、土や空気、川などが汚(よご)され、生きものがいなくなっています。 |
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地球温暖化 |
私たちの暮らしから出る二酸化炭素(にさんかたんそ)などの働きで地球の温度が上昇(じょうしょう)することを地球温暖化といいます。 この温暖化が進むと、生きものに悪い影響を与える可能性があります。 |
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詳(くわ)しくは、「あなたの暮らし×生物多様性」と「あなたの仕事×生物多様性」をご覧ください。