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金属水銀漏出事案における土壌の入替が完了しました

更新日:202509261507


久留米市企業局の施設における金属水銀漏出事案に関して、汚染土壌の入替などの対応が完了しました。

金属水銀の漏出を確認した経緯

令和5年9月、久留米市企業局上下水道部が所有する旧流量計室(御井町)の内部において、床下に金属水銀が漏出していることを確認しました。この施設には、金属水銀が使用されていた流量計(水道管内の流量の計測器)が設置されており、昭和60年に同計器を撤去した際に、何らかの理由で金属水銀が漏出したものと推測しています。
なお、漏出を確認した金属水銀については、関係法令に基づき、適正に回収・処分を行いました。

土壌や地下水の調査、健康への影響の評価

敷地内の8箇所の土壌・地下水を対象として専門機関による調査を行いました。調査の結果、汚染が確認されたものの、深い層で確認されたのは施設内部の漏出地点のみでした。なお、確認された水銀は金属水銀のみで、水俣病の原因となった有機水銀は確認されていません。また、敷地周辺の井戸水を対象として調査したところ、水銀は確認されませんでした。
これらの調査結果を踏まえて、周辺にお住いの方々などの健康への影響について大学教授や医師などの有識者に相談を行ったところ、健康被害のリスクは想定しにくいという評価をいただいています。

久留米市企業局地下水・土壌汚染検証委員会

土壌汚染対策法上の区域の指定

敷地内の土壌・地下水の調査や周辺井戸の調査の結果を踏まえて、当該敷地は市環境部から「形質変更時要届出区域」の指定を受けました。同区域は、周辺住民の皆さまなどの健康への影響はないものの、造成など土地の形質を変更する行為に対する制限が掛けられた状態を意味します。
市企業局としては、当該敷地内の汚染土壌の入替を確実に実施し、周辺住民の皆さまに安心をしていただくとともに、区域指定の解除を目指すこととしました。

汚染土壌の入替の実施

関係法令や専門家の見解などを踏まえた上で、土壌汚染対策法上の基準値を超過した全ての汚染土壌を清浄土に入れ替えました。令和7年5月に着手し、同年7月に完了しています。

地下水のモニタリングの実施

敷地内の地下水に金属水銀の影響がないことを最終確認するため、敷地内の観測井戸を使用して令和7年10月頃から3ヶ月ごとに約2年間、地下水のモニタリングを実施します。
モニタリングにより地下水への影響がないことを確認できれば、令和9年度中に「形質変更時要届出区域」の指定が解除される見込みです。

安全でおいしい水を、安心してご利用いただけるように水道水をお届けします

今回漏出を確認した金属水銀は設備構造的に水道水に混入することはないものであったため、ご利用いただいております水道水の安全性への影響はございませんでしたが、皆様にご不安を与えてしまったことを重く受け止めております。
市企業局では、重要なライフラインである水道事業の実施者として、今後より一層、安心・安全な水道水の供給に取り組んでまいります。

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 上下水道部経理課
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