トップ > 計画・政策 > 人権・同和問題・男女平等 > 人権啓発 > 共に生きる(広報紙) > シリーズ【61】同じ目線に立ち心を通わせる
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更新日:2026年06月01日 19時29分
認知症や障害などが原因で、判断能力が低下し困っている人を法的に支援する「成年後見人」。専門職や親族が担うことがほとんどですが、市で初めて、家庭裁判所から「市民後見人」に選任された森山智雄さんに話を聞きました。
森山智雄プロフィール
久留米市初の市民後見人。10年前から、市社会福祉協議会の支援員として、高齢者の相談に乗ったり、財産管理などの手伝いを行ったりしている
東京で再開発などまちづくりの仕事に注力し、定年退職後は地元に恩返ししたいとの思いで久留米に戻ってきました。災害ボランティアや施設への慰問活動の傍ら、平成24(2012)年に「市民後見人養成講座」を受講。それが今の活動のきっかけです。
昨年2月、市民後見人としての活動がスタート。市社会福祉協議会の支援員として、すでに5年間関わってきた90代の女性を受け持つことに。生活費の支払いなども任されている相手だったので、後見人として、人生の最期まで見届けようと決心しましたね。
女性は認知症を発症していて会話はできませんでしたが、入所している施設に会いに行く度、わずかな表情の変化を読み取って接してきました。ある時、得意のハーモニカで童謡を吹くと、懐かしいメロディーに目を開いて反応してくれたことがあったんです。認知症になっても感情は残っていて、心を通わせられると感じた瞬間でした。同年7月、女性は救急搬送され、後に亡くなられました。急なことだったので別れがつらかったですが、しっかりと人生の先輩を見送ることができました。
同じ認知症でも症状はさまざま。判断能力が低下しているだけで、感情は十分残っています。行動が遅くなったり、混乱したりもしますが、優しく見守ってほしいと思います。子どもから高齢者まで、多くの人が交じり合ってまちが成り立っています。同じ目線に立ち、笑顔で接する社会にしたいですね。