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シリーズ【52】職場での心の健康とセルフケア

更新日:202509010900


職場での心の健康とセルフケア

精神科医で聖ルチア病院理事長の大治太郎さんに、働く人のメンタルヘルスについて聞きました。

大治太郎さんプロフィール
聖ルチア病院理事長。久留米医師会副会長。産業医として働く人のメンタルヘルスサポートも行い、市自殺対策計画の作成にも携わる
大治太郎さん

見た目には分かりづらい心の病

 私の病院にはさまざまな職業や年代の人が来院します。中でも50~60代で特に男性の場合は、弱音を吐けずに重いうつ病になった状態で受診することが多いですね。
心の病気は、体の病気やけがと違って見た目には分かりづらいものです。職場でつらそうな人がいたら、まずは本人の話を聞くことが大切ですね。仕事の分担や勤務体制を見直すことで救われる人は多くいます。職場の人間関係のトラブルは「席替え」で物理的距離を置くことも有効です。
うつ病になると、周りに負い目を感じやすく、「自分はダメな人間だ」と自己肯定感が下がってしまうことがあります。話を聞いて共感したり、無理をしないように声をかけたりするなど、さりげない配慮がポイントです。うつ病から回復しつつあっても、すぐに以前のように動けるわけではありません。休みながら少しずつできることから始めていくことが大切です。長い目で温かく回復を見守ってください。

散歩や友人との会話を習慣に

 心の健康を保つには、自分の心の状態に気を配り、ストレスを管理するなどの「セルフケア」を行うことが必要です。セルフケアとして、音楽を聞いたり歌ったり、軽い運動もおすすめ。私も、毎朝愛犬と散歩をしながら季節の移り変わりを感じると、頭がスッキリします。他にも、共通の趣味を持つ友人など気兼ねなく話せる人を作り、月に1回でも会って話すことも大切です。地域活動に参加して仕事以外の付き合いの輪を広げるのも良いですね。
働く一人一人がセルフケアを行いながら、日頃から互いを気遣い、お互い様の精神で支え合うことが職場での心の健康を保つために重要です。
熱心に語る大治さん

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