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久留米市内の指定・登録文化財
更新日:2025年05月01日
10時30分
久留米市には、九州一の大河筑後川や耳納山系をはじめとする豊かな自然に育まれ、先人達から連綿と受け継がれてきた歴史的な遺産が数多く存在します。
これらの文化財の中で重要なものを重点的に保護するため、国や都道府県および市町村は、文化財を指定・登録することで保存と活用を図っています。指定文化財にはその種類に応じて現状変更等に一定の制限が課されています。一方、市では修理等に対して補助を行うなど、保存および活用のために必要な取り組みを行っています。
現在、久留米市内には28件の国指定文化財を含む178件の指定文化財と15件の登録文化財があります。
久留米市内の指定・登録文化財件数(令和7年4月1日現在)
令和7年4月1日現在
種別 |
|
国 |
県 |
市 |
合計 |
有形文化財 |
建造物 |
3 |
8 |
11 |
22 |
絵画 |
3 |
4 |
4 |
11 |
彫刻 |
4 |
3 |
11 |
18 |
工芸品 |
0 |
3 |
4 |
7 |
書跡 |
2 |
0 |
0 |
2 |
典籍 |
0 |
0 |
0 |
0 |
古文書 |
1 |
2 |
5 |
8 |
考古資料 |
0 |
3 |
9 |
12 |
歴史資料 |
0 |
0 |
5 |
5 |
小計 |
13 |
23 |
49 |
85 |
無形文化財 |
|
1 |
0 |
0 |
1 |
有形民俗文化財 |
|
0 |
5 |
26 |
31 |
無形民俗文化財 |
|
1 |
2 |
7 |
10 |
史跡 |
|
10 |
6 |
8 |
24 |
名勝 |
|
0 |
0 |
1 |
1 |
天然記念物 |
|
3 |
7 |
16 |
26 |
選定保存技術 |
|
0 |
0 |
0 |
0 |
小計 |
|
28 |
43 |
107 |
178 |
登録有形文化財(建造物) |
|
15 |
0 |
0 |
15 |
合計 |
|
43 |
43 |
107 |
193 |
令和6年度新たに指定された文化財
旧高良山大猷院殿石燈籠四基

- 区分:市有形文化財(歴史資料)
- 員数:4基
- 時代:江戸時代前期
- 年代:承応元(1652)年
- 所在地:久留米市本町6番地3(諏訪神社境内)
- 所有者:諏訪神社
- 指定年月日:令和7年3月14日
- 内容:もとは高良山中に建立された徳川3代将軍家光の廟所大猷院殿(たいゆういんでん)に寄進されたものである。銘文に承応2(1653)年の年紀があり、有馬中務少輔源朝臣忠頼(久留米藩2代藩主)を建立者とする。明治初期の神仏判然令に伴い、高良山内の寺坊は破却されたが、大猷院殿の石燈籠は散逸の難を逃れ、諏訪神社に移された。
指定理由:明治元(1868)年の神仏判然令により、山中の多くの寺坊が破壊され、多くの寺坊に関する資料が亡失、散逸した中、その姿を現在に残す貴重な資料である。1基に一部欠損がみられるものの、良好な保存状態であり、歴史資料としての価値が高い。久留米の近世における石造文化を考える上でも貴重である。
梅林寺境内の有馬家墓所石燈籠二十六基

- 区分:市有形文化財(歴史資料)
- 員数:26基
- 時代:江戸時代
- 年代:寛永20(1643)年から弘化3(1846)年まで
- 所在地:久留米市京町209番地1(梅林寺境内)
- 所有者:宗教法人梅林寺
- 指定年月日:令和7年3月14日
- 内容:もとは久留米藩主有馬家墓所内に建立されたもので、後に梅林寺境内各所に移された。初代藩主豊氏(とようじ)から10代藩主頼永(よりとお)まで、江戸時代を通して歴代藩主の石燈籠が良好に残る。江戸時代を通して法量・規格が変化せず、銘文の記載も定型化している。大名家墓所における葬送儀礼の一端を明らかにできる可能性を含んでいる。
指定理由:江戸前期に遡る石燈籠の希少性と大名家墓所に関する石燈籠の意義、石燈籠の編年的価値、さらに良好な保存状態から歴史資料としての価値が高い。また、久留米の近世における石造文化を考える上でも貴重な資料である。
小川文書

- 区分:県有形文化財(古文書)
- 員数:20点
- 時代:室町時代から江戸時代まで
- 年代:15世紀から19世紀まで
- 所在地:久留米文化財収蔵館(諏訪野町1830-6)
- 所有者:小川区
- 指定年月日:令和7年3月28日
- 内容:小川文書は、史料が残りにくい中世国人(こくじん)層における地域支配の状況を明らかにする史料である。また、表装等が施されず、文書作成時の料紙(りょうし)の折り方や封式がそのまま残されており、古文書学上も貴重な史料である。
令和6年度新たに追加指定された文化財
田主丸古墳群(益生田古墳群)


- 指定年月日:令和6年10月11日
- 所在地:福岡県久留米市田主丸町益生田
- 時代:古墳時代(6世紀)
- 区分:国史跡
- 概要:田主丸古墳群では多くの装飾古墳が確認されています。ただし、益生田古墳群で発見された装飾は、顔料(絵具)で描くものではなく、工具で石を敲(たた)いて人物や円文を表現しているものです。この技法による装飾は、田主丸古墳群で初めて確認された極めて珍しいものです。
指定文化財についてくわしく知りたい
久留米市では平成25年3月31日現在の国、県、市の指定文化財及び国の登録文化財を収録した「郷土の文化財」を発行しています。「郷土の文化財」は1冊500円(税込み)で販売しております。
また、平成20年3月31日現在の国、県、市の指定文化財及び国の登録文化財については、郷土の文化財(1番から51番まで)及び郷土の文化財(52番から104番まで)のページでご覧いただけます。
令和5年10月1日現在の久留米市内の指定文化財一覧については、久留米市のオープンデータカタログサイトにて公開しております。ご活用ください。
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