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更新日:2024年07月26日 13時34分
地震や風水害などの大規模な災害が発生した場合に、防災関係機関等の助けが来るまで、自分の力や家族の力(自助)だけでは対応できない状況になったとき、隣近所の人たちがお互い協力して助け合い出来る限りの救出救護、通報、避難誘導などを組織的に活動すること。又、日頃から地域住民が一緒になって防災に関する様々な活動に取り組むための組織の総称です。
災害が大きければ大きいほど、被災者数が膨大になるだけではなく、消防を始めとする防災関係機関等も被害を受けたり、また多数の災害現場対応に追われるなど、災害活動に支障を来たすケースが増大することとなります。
さらに、発生直後の初動期では情報も混乱し、防災関係機関等による適切な対応が困難となります。また、阪神淡路大震災の折にも、自力脱出困難者の約9割を地域住民の方々により救出がなされていることから、地域住民が相互に助け合い、人命救助や初期消火等に努めることが被害の軽減に大きな役割を果たすことになり、そのために自主防災組織を結成し、通常からの研修や訓練、防災意識の高揚を図る取り組みなどを実施して有事に備えることが大切です。
自主防災組織は、「平常時の役割」と「災害時の役割」の二つの役割があります。
平常時には、仮に災害が起こったとしても、その予想される被害を出来るだけ軽減させるような予防的な活動を行うことが求められます。
災害時にはその時々の状況に応じて、地域の減災のために、情報の伝達や安否確認、避難誘導などを行うことが役割となります。
久留米市では、「校区コミュニティ組織」を基盤として各校区に「校区自主防災会」を結成し、その下部組織として、単独又は複数の自治会(町内会)単位を「自主防災部」と位置づけ、組織づくりを進めています。
提出書類及び参考資料一覧 |
「自主防災会結成届」「自主防災会規約」「連絡体制網」(200キロバイト) |
久留米市では校区を単位とした自主防災組織の立ち上げを推進しており、平成26年1月1日現在、久留米市内全46校区中41校区で自主防災組織が結成されています。
自主防災組織を構成する地域住民の皆さんのほとんどは、防災に関する専門的な知識や経験がないため、知識の修得や各種研修及び訓練の実施、日常の活動などを効果的に行うためには、防災関係機関や消防団などの協力支援が必要となります。
また、実際に災害が発生すると、なかなか思うように身体が動かず、組織として活動するにも、自分がどんな役割を担い、どのような行動をしたらよいか分からないものです。
日頃から繰り返し訓練を行い、防災活動に必要な知識と技術を身をもって覚えることが大切です。
市では、自主防災訓練や研修などを実施する場合において、市や消防本部から講師の派遣を行っております。
概要 | 項目 | 内容 |
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災害観や知識を学ぶ | 防災講話 | 各種資料やスライドを使って、災害への備えや災害時の対処の仕方を学びます。 |
災害・非常時を想定した実践的訓練 | 初期消火訓練 | 水消火器を使用して、消火器の使い方や火の消し方を学びます 。 |
一般救急法 | 止血やいろいろな処置等応急手当の仕方を学びます。 | |
普通救命講習 | AEDの操作や、人工呼吸の仕方を学びます。 | |
避難誘導訓練 | 災害が発生した場合を想定して実際に避難所等まで歩き、避難方法などを学びます。 | |
搬送法 | 負傷者等の搬送方法を学びます。 | |
ロープ取り扱い | ロープの様々な結び方や使用方法について学びます。 | |
災害・非常時を想定した図上訓練 | 避難所運営ゲーム (HUG) | 避難所で起こる様々な出来事にどう対応していくかを模擬体験するゲームです。 |
災害図上訓練(DIG) | 地図などを用いて大きな災害が発生する事態をイメージして、地域の課題を発見し、災害対応や事前の対策などを検討します。 | |
地域内の危険箇所等の情報を共有 | 防災マップ作成 | 地域の災害危険箇所を考え、地図上におとしていき、避難経路などを考えます。 また、病院、拠点施設などを地図上におとし、地域の防災地図を作ります |
災害時要援護者名簿登録者マップ作成 | 災害時の安否確認・避難支援等に役立てるため、災害時要援護者名簿登録者等を地図上におとす作業を行います。 |
自主防災会の訓練指導風景です。
その他の地区においても様々な研修や訓練等に取り組んでいます。
自主防災組織に関する事や研修・訓練実施における問合せ等については、防災対策課までご連絡下さい。