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平成21年度予算の概要

更新日:202108261044


平成21年度予算

平成21年度予算編成方針

平成21年度の予算編成方針の基本的な考え方について定めた平成21年度予算編成方針を公表いたします。

平成21年度予算の概要

市制施行120周年を迎え「個性・魅力・活力ある中核都市・くるめ」の実現をめざして

  1. 経済情勢の展望
     我が国経済は、百年に一度とも言われる世界的な金融危機の影響をうけ、輸出や生産が減少し消費も停滞しており、雇用情勢も急速に厳しさを増すなど、景気が悪化しています。先行きについても、金融不安による欧米景気の低迷の長期化や円高の影響も顕在化しており、景気の下降局面がさらに厳しく、また長くなるリスクが存在することから、平成21年度の実質成長率は0.0%程度と見込まれています。
  2. 国と地方の財政状況
     このような状況の下、政府は「当面は景気対策」、「中期的には財政再建」、「中長期的には改革による経済成長」の三段階で経済財政政策を進めることとしました。
     予算編成においても、「生活者の暮らしの安心」「金融・経済の安定強化」「地方の底力の発揮」の三つの重点分野に対する支援を行うとともに、内需主導の持続的成長が可能となるよう経済体質の転換を図り、切れ目のない連続的な施策実行を掲げました。
     一方、財政健全化の推進についても重要な課題であることから、平成23年度までに国と地方を合わせた基礎的財政収支の黒字化という努力目標の下で、景気回復を最優先としつつ取組を進めるとしています。
     しかしながら、国・地方を合わせた長期債務残高は平成21年度末には804兆円、対GDP比で158%になると見込まれ、主要先進国の中で最悪の水準にあるなど、きわめて厳しい状況といわざるを得ません。
     このような中、地方財政においては歳入面での地方税収が10%を超える減少により一般財源総額も減少することから、歳出面での地方単独事業や給与関係経費が引き続き厳しく抑制される内容となっています。その結果、平成21年度末債務残高は前年度末と同額の197兆円の見込みです。地方交付税においては、昨年の地方財政収支の8月仮試算で対前年度比マイナス3.9%が示されましたが、その後の地方からの要望活動により通常ルールとは別枠の1兆円を含む対前年度比2.7%増となりました。増額された地方交付税の財源の一部は、国と地方が折半して財源不足を補てんするルールを適用することから、地方財政健全化への道のりは依然として険しい状況が続いています。
  3. 予算編成の方針
     このような状況を踏まえ、久留米市の平成21年度予算編成は、
    • 市民と行政との協働をふまえた市民サービスの維持・充実
    • 施策・事業の重点的な実施による行財政改革の推進
    • 自主性・自立性を高めた都市づくりを基本とした公民役割分担と民間活力の導入
    を掲げ、個性・魅力・活力ある中核都市づくりへのさらなるステップアップを目指して取り組んだところです。
  4. 予算の概要
     平成21年度久留米市の一般会計予算規模は、1,163億1,000万円と、対前年度比5.2%増加しましたが、主な要因は、中小企業対策による預託金の増と雇用対策の拡充、ガス事業清算特別会計からの繰入金によるものです。
     歳入面では、地方交付税が地方財政計画などにより2.8%増加しましたが、市税をはじめ地方譲与税、配当割交付金等が大きく減少しました。特に市税においては、景気悪化の影響による法人市民税の減少が大きく、次いで市たばこ税、都市計画税、固定資産税と軒並み減少し、市税全般では対前年度比3.3%の減少となりました。なお、主要4基金の活用については、行政改革の推進や財源の重点的・効率的配分等により、前年度に比べ当初計画額を減額させることができました。予算執行においても一層の節減に努め、決算時における取崩額ゼロを実現することを目標に掲げています。
     こうした中、歳出面では、特に家庭や地域での子育て支援やDV被害者への支援といった施策の充実や子どもを安心して産み育てる環境づくりとして妊婦健診の拡充、就職支援のための雇用相談、諏訪野町・東櫛原地区の浸水対策など、生活者の安心・安全実現への対応に努めるとともに、東町公園再整備などの中心市街地の賑わい空間づくりや住宅用太陽光発電設備設置費補助などの環境に配慮したまちづくり、遊休農地解消に向けたコーディネート事業等にも積極的に取り組みました。また、市民と行政の協働によるまちづくりを推進するための基盤となる校区コミュニティ組織の整備や、高齢者が住みなれた地域でいつまでも健康で暮らしていけるように生涯現役で活動できるような支援事業にも取り組みました。
     このほか安全で安心な地域社会の確立、福祉・保健・医療の充実、教育・文化・スポーツ都市づくり、人権意識の確立と男女共同参画社会づくり、商業・工業・観光の振興と雇用の拡大、地域農業の振興、都心部の再生、道路交通網と都市基盤の充実、行政改革の推進などの行政需要に最大限対応しました。
     次に、特別会計のうち、国民健康保険事業は、ジェネリック医薬品使用促進の取組などによる被保険者の負担軽減、医療費適正化に努めました。
     競輪事業は、全国的に売上低迷が続いていますが、収益率の高い電話投票による車券売上の拡大等を図り、前年と同額の一般会計への繰出金に努めました。
     下水道事業では、普及率・接続率の向上を図ります。汚水幹線や処理場整備に積極的に取り組むとともに、なお、高金利地方債の低利への借換えなど徹底したコスト削減に努めました。
     市営駐車場事業では、九州新幹線開通にあわせてJR久留米駅周辺部における都市基盤整備の一環として西口駐車場の整備に着手しました。
     このほか、ガス事業の民間への譲渡に伴うガス事業清算特別会計を新設しました。その結果、16特別会計全体で967億8,800万円を計上しました。
     また、公営企業会計は、水道事業会計のみとなります。この水道事業会計は、市民生活の利便性と経済性の向上を最大の目標とし、安全な水の安定供給や給水区域拡大等の施策に取り組むために、総額79億6,500万円を計上しています。
     その結果、一般会計、特別会計及び公営企業会計を含めた平成21年度の久留米市の予算総額は2,210億6,300万円となっています。

平成21年度予算の増減表
区分 平成21年度 平成20年度 比較
当初 当初
予算額(A) 予算額(B) 増減額(A-B) 増減率
久留米市予算総額 221,063,000 222,411,000 -1,348,000 -0.6
一般会計 116,310,000 110,540,000 5,770,000 5.2
特別会計 国民健康保険事業 34,440,000 34,360,000 80,000 0.2
競輪事業 15,670,000 21,000,000 -5,330,000 -25.4
中央卸売市場事業 524,000 273,000 251,000 91.9
住宅新築資金等貸付事業 38,000 58,000 -20,000 -34.5
下水道事業 13,890,000 14,338,000 -448,000 -3.1
市営駐車場事業 71,000 5,000 66,000 1,320.0
老人保健事業 200,000 3,043,000 -2,843,000 -93.4
介護保険事業 19,123,000 19,440,000 -317,000 -1.6
簡易水道事業 13,000 13,000 0 0.0
地方卸売市場事業 7,000 22,000 -15,000 -68.2
農業集落排水事業 193,000 200,000 -7,000 -3.5
特定地域生活排水処理事業 199,000 261,000 -62,000 -23.8
後期高齢者医療事業 3,306,000 3,178,000 128,000 4.0
母子寡婦福祉資金貸付事業 147,000 147,000 0 0.0
産業団地整備事業 1,015,000 1,085,000 -70,000 -6.5
ガス事業清算事業 7,952,000 0 7,952,000 皆増
96,788,000 97,423,000 -635,000 -0.7
公営企業会計 水道事業会計 7,965,000 9,636,000 -1,671,000 -17.3
ガス事業会計 0 4,812,000 -4,812,000 皆減
7,965,000 14,448,000 -6,483,000 -44.9

単位(千円) 

「予算の概要」の冊子版は、有償にて頒布しています。
ご希望の方は、市役所1階行政資料コーナーへお尋ねください。
なお、頒布できる冊数には限りがありますのでご了承ください

このページについてのお問い合わせ

 総合政策部財政課
 電話番号:0942-30-9117 FAX番号:0942-30-9703 電子メール(専用フォーム)でのお問い合わせ

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