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平成23年度予算の概要
更新日:2024年02月20日
16時56分
平成23年度予算編成方針
平成23年度の予算編成方針の基本的な考え方について定めた平成23年度予算編成方針を公表いたします。
平成23年度予算の概要
『地域浮揚 次代を担う人づくり 安全で安心できる地域づくりを目指して』
- 経済情勢の展望
平成23 年度の日本経済は、世界経済の緩やかな回復が期待される中で、雇用・所得環境の改善が民間需要に波及すると見込まれることから景気は持ち直し、国内総生産の実質成長率1.5%程度、名目成長率1.0%程度の伸びと予測されています。しかしながら、海外景気の下振れ懸念や為替市場の動向等の先行きリスクも抱えている状況にあります。
- 国と地方の財政状況
このような中、政府は、「新成長戦略」の着実な推進と「財政運営戦略」に定めた財政規律の下に、成長と雇用拡大を実現することを基本方針として、平成23年度予算を編成しました。
この国の平成23年度一般会計予算は、前年度比0.1%増の92兆4,116億円で過去最大規模となりました。また、新規国債発行額は44兆2,980億円となり、2年連続で税収を上回る事態となっています。
一方、地方財政計画では、歳出面において社会保障費が増加したものの、公共事業費の5%減をはじめ、各分野で歳出削減が図られ、歳入面では地方交付税が前年度比2.8%増の17兆3,734億円、地方税についても2.8%増の33兆4,037億円となっています。なお、懸念されていた地方交付税の特別枠については、平成22年度に引き続き計上されることとなり、1兆2,000億円が措置されました。その結果、国と地方の折半対象財源不足額は3割程度縮小し、7兆6,308億円となる見込みです。
しかしながら、平成23年度末の国・地方合わせた長期債務残高は892兆円と過去最大を更新する見込みで、今後も社会保障費の増大など、さまざまな課題が山積しているため、国・地方ともに、より一層の歳入歳出両面にわたる改革への取り組みが必要な状況です。
- 予算編成の方針
予算編成に当たりましては、「市民一人ひとりを大切にする市政 安心、活力に満ちた久留米づくり」を基本に、地域浮揚・次代を担う人づくり・安全で安心できる地域づくりを目指して、10年後、20年後も見据えながら、市政運営方針に掲げる重点施策を中心に取り組みました。
- 予算の概要
久留米市の平成23年度一般会計の予算規模は1,248億円と、対前年度比5.3%増加しました。
歳入面では、法人・個人市民税の若干の回復を見込んでおり、市税全体では対前年度比 3.3%の増加となりました。また、地方交付税が6.5%増加したほか、地方消費税交付金も7.7%増加しています。
歳入が増加したものの、安全で安心なまちづくりのための学校施設整備・公営住宅等建て替えの促進、雇用対策、子育て支援策の充実や高齢化等に伴う扶助費の増加など、さまざまな課題を解決するためには、なお、財源が不足したため、主要4基金を25億円活用して対応しました。
しかしながら、予算執行時には一層の経費節減を図り、決算時の主要4基金取り崩し額ゼロを目標として、健全な財政運営に努めます。
平成23年度は、地域経済の活性化、新幹線開業効果の活用、中心市街地の活性化に重点を置くとともに、市政運営方針に掲げる重点施策として、
- 子育て支援や教育などの人づくりの視点から、新規事業として、定員100人規模の新規私立保育所建設費への助成、中学校の生徒指導教員を専任化するための非常勤講師の全校配置、大学生ボランティアを活用した児童・生徒の学習支援、小規模多機能型居宅介護事業所での医療的ケアを必要とする障害児等の短期入所支援を行い、DV根絶に向けた啓発と被害者支援及び児童虐待防止策の充実強化に取り組むとともに、認定こども園への施設整備・運営費助成、特別支援学校での生活支援・看護支援策等を拡充します。
- 医療・福祉など安心できる地域づくりの視点から、新規事業として、市南部地域を管轄する保健センターの設置、校区コミュニティ制度の統一に伴う早期定着支援、大腸がん検診受診率向上策等に取り組むとともに、防犯灯設置全額補助予算の増額、子宮頸がんなどの予防ワクチン無料接種、生活習慣病予防をはじめとした市民の健康づくりへの総合的な支援、総合的な自殺対策、障害者の自立生活支援、自主防災組織の育成、学校施設の整備や維持管理の充実、公営住宅の建て替え促進、環境配慮のまちづくり等に取り組みます。
- 農・商・工業の元気づくりの視点から、新規事業として、中国・合肥市との経済交流を通じた農産物や加工品の中国への販路拡大支援、医療観光促進事業等を実施するとともに、「キラリ久留米」ロゴマークを使った久留米市産農産物の認知度向上、観光農業支援、高収益型園芸農業の推進、高度先進的な医療研究開発の支援、企業誘致推進、中小企業対策、商品券発行助成等に引き続き取り組みます。
- 賑わいづくりや広域求心力づくりの視点から、新規事業として、六ツ門地区再整備事業、(仮称)総合都市プラザ整備事業、JR久留米駅周辺文化拠点のための駐車場整備などに取り組むとともに、九州新幹線開業効果を最大化するためのプロモーション推進事業・開業効果観光活用事業・髙島野十郎展開催助成・花とみどりの景観整備、街なか居住促進のための地域優良賃貸住宅建設助成、新世界地区優良建築物等整備事業などに継続して取り組みます。
- 行財政改革による質の高い市役所づくりの視点から、効率的でスリムな行政経営及び公と民の適切なパートナーシップを確立するため、政策形成能力養成研修などの職員研修施策を充実し、職員の質・能力の向上を図ります。
また、身の丈にあった持続可能な財政構造をめざして、事業の選択と集中を徹底するための久留米市事業仕分けの実施に必要な経費を計上しています。
次に、特別会計のうち、国民健康保険事業は、保険給付費の伸びなどにより予算額が増加しています。保健指導時の自己負担金を無料化するなどして、被保険者の健康増進・医療費適正化に努めます。
競輪事業は、全国的に売上低迷が続いていますが、ナイター競輪の開催などによる売上増を見込み、前年度同額の一般会計への繰出金予算の計上に努めました。
下水道事業は、一層の普及推進に努めた結果、平成23年度末で市街化区域内の整備が完了する見込みです。
市営駐車場事業は、JR久留米駅周辺の駐車場機能の拡大を図るため、JR西口駐車場建設のための基本・実施設計予算を計上しています。
また、公営企業会計は水道事業会計のみで、新たに上水道施設の耐震化に取り組むとともに、安全な水の安定供給や給水区域拡大のために総額79億2,200万円を計上しています。
その結果、13特別会計及び企業会計を含めた平成23年度の久留米市予算総額は2,205億3,400万円となっています。
(単位:千円,%)
平成23年度予算の増減表
区分 |
平成23年度 |
平成22年度 |
比較 |
当初 |
当初 |
予算額(A) |
予算額(B) |
増減額(A-B) |
増減率 |
久留米市予算総額 |
220,534,000 |
210,734,000 |
9,800,000 |
4.7 |
一般会計 |
124,800,000 |
118,490,000 |
6,310,000 |
5.3 |
特別会計 |
国民健康保険事業 |
35,377,000 |
34,730,000 |
647,000 |
1.9 |
競輪事業 |
16,680,000 |
14,450,000 |
2,230,000 |
15.4 |
中央卸売市場事業 |
293,000 |
603,000 |
-310,000 |
-51.4 |
住宅新築資金等貸付事業 |
28,000 |
20,000 |
8,000 |
40.0 |
下水道事業 |
10,386,000 |
10,390,000 |
-4,000 |
0.0 |
市営駐車場事業 |
52,000 |
19,000 |
33,000 |
173.7 |
介護保険事業 |
20,790,000 |
20,200,000 |
590,000 |
2.9 |
簡易水道事業 |
13,000 |
13,000 |
0 |
0.0 |
地方卸売市場事業 |
7,000 |
7,000 |
0 |
0.0 |
農業集落排水事業 |
444,000 |
301,000 |
143,000 |
47.5 |
特定地域生活排水処理事業 |
195,000 |
166,000 |
29,000 |
17.5 |
後期高齢者医療事業 |
3,440,000 |
3,717,000 |
-277,000 |
-7.5 |
母子寡婦福祉資金貸付事業 |
107,000 |
107,000 |
0 |
0.0 |
老人保健事業 |
0 |
5,000 |
-5,000 |
皆減 |
計 |
87,812,000 |
84,728,000 |
3,084,000 |
3.6 |
公営企業会計 |
水道事業会計 |
7,922,000 |
7,516,000 |
406,000 |
5.4 |
計 |
7,922,000 |
7,516,000 |
406,000 |
5.4 |
平成23年度予算のポイント(分割版)
- 予算の規模~平成23年度当初予算の姿
(827キロバイト)
- 平成23年度重点施策~
(1743キロバイト)
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