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更新日:2026年09月02日 17時52分
皆様、おはようございます。 本日、ここに、令和8年第3回市議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様におかれましては、ご参集を賜り、誠にありがとうございます。
まず、職員の不祥事について述べさせていただきます。先月、本市職員が酒気帯び運転により検挙され、懲戒処分を行いました。公金の不適切取り扱いによる処分からわずか2週間後の発生であり、市民の皆様の信頼を著しく裏切る結果となりましたことを深くお詫び申し上げます。今後、これらの事案を重く受け止め、改めて、服務規律を徹底するとともに、処分基準の見直しを行い、再発防止に万全を期し、市民の皆様の信頼回復に努めてまいります。
それでは、提案しております各議案の提案理由をご説明申し上げますが、はじめに、令和8年熊本地震への対応並びに本市の大雨対応について述べさせていただきます。
改めまして、去る7月28日に発生いたしました「令和8年熊本地震」により、お亡くなりになられた方々とご遺族に対し、深く哀悼の意を表しますとともに、被災されたすべての皆様に心よりお見舞いを申し上げます。
熊本地震の被災地に対しましては、私を本部長とする「大規模災害被災地救援本部」を設置し、全庁一丸となって様々な支援活動を展開しております。
まず、人的支援の主なものとしまして、発災当日である7月28日のリエゾン派遣や、イオンモール熊本への緊急消防援助隊21名の派遣を皮切りに、御船町や氷川町などへ給水車と延べ職員64名を、氷川町の下水道被災調査に延べ4名を、宇城市などでの被災建築物の応急危険度判定に延べ10名を派遣いたしました。さらに8月11日からは、保健所支援の医師1名を八代市へ、被災者の健康相談等を行う保健師など延べ12名を宇城市へ派遣したところでございます。今後も職員の派遣については、積極的に対応してまいりたいと考えております。
次に生活再建支援としまして、市営住宅20戸の一時提供や、児童生徒の受入など、様々な避難者への支援策を準備し、受入体制を整えました。また、市民の皆様と協働した支援として、8月11日から被災地へのボランティアバスを運行し、8月31日までに延べ162人の市民ボランティアの方にご活動いただいております。さらに、市内19箇所での募金等により、8月31日現在で約400万円の義援金をお預かりしております。市民の皆様の温かいご厚意に対し、心より感謝を申し上げます。
久留米市としましても、今議会に提案いたしました補正予算に、熊本県への見舞金2,000万円を計上させていただいているところです。
被災地の一日も早い復旧・復興に向け、今後も引き続き、全力で支援を行ってまいります。
一方、久留米市におきましては、6月末から7月にかけて、局地的な大雨が断続的に発生いたしました。特に7月1日及び7月4日には、一部地域で24時間最大雨量が令和5年7月大雨に迫る非常に激しい降雨を記録いたしましたが、今回は、人命に関わる事態や、家屋への重大な被害が発生することはございませんでした。
今回の大雨では、本年6月より運用を開始しました「池町川地下調節池」をはじめ、「御幣島公園」や「大隈公園」の地下貯留施設などが稼働し、合計約5万立方メートルを超える雨水を貯留いたしました。これは一般的な25メートルプールの100杯分に相当する量であり、今までの治水対策による整備が、市街地の浸水被害の大幅な軽減につながったものと考えております。
今後、気候変動に伴い、災害リスクが更に高まっていくことが懸念されます。市民の皆様の生命・財産を守るためのハード・ソフト両面からの防災・減災対策の推進、発災直後の対応から復旧・復興を迅速に進めるための体制の整備に引き続き取り組んでまいります。同時に、市民の皆様には、各家庭での水や食料の備蓄、避難の場所や経路の確認といった事前の備えをお願いいたします。今後とも皆様と協力し、安全・安心な久留米を築いてまいりたいと考えております。
なお、今年の夏は、少雨により筑後川水系のダム貯水率が低下しております。このような天候が続けば安定給水に影響する恐れがあります。水は限りある大切な資源です。日常生活の中で、こまめに蛇口を閉めるなど、身近な節水へのご協力を重ねてお願い申し上げます。
続きまして、令和8年度の重点施策の取組状況について、述べさせていただきます。
私は、2期目のスタートにあたり、人口減少社会においても、久留米市に暮らす人々が幸せを感じられる、誰もが住んでみたい、これからも住み続けたいと思っていただけるまちを創っていく決意を申し上げました。こうしたまちの実現に向けては、「やさしい久留米」「つよい久留米」「たのしい久留米」の3つを施策の柱に位置付けておりますが、令和8年度は特に、人口維持のために不可欠な、「若い世代から選ばれるまちづくり」と「地域の稼ぐ力の強化」を重点施策として取組を進めているところです。
まず、「若い世代から選ばれるまちづくり」につきましては、若者や子育て世代が久留米で「暮らす、働く、子どもを生み育てる」ことを応援する取組を展開しております。
「暮らす」を応援する取組としまして、子育て世代の移住の促進に向け、10月1日より開始する「くるめ移住応援補助金」の積極的な制度周知や移住相談の対応を進めているところです。空き家リフォーム等と合わせ最大200万円をという手厚い支援を行う制度であり、久留米市の魅力発信と並行して周知を丁寧に行い、福岡都市圏からの移住やUターンをしっかりと後押ししてまいりたいと考えております。
「働く」を応援する取組としまして、若手人材の確保に向け、「奨学金の代理返還支援制度」を導入する市内中小企業への支援を7月から始めております。より多くの企業に制度を導入してもらえるよう、企業が代理返還する奨学金に対する県の補助制度と併用できる仕組みとしました。現在は、県と連携したホームページやSNS等での広報に加え、企業訪問による周知を行っており、現在までに4社から事前相談を受けるなど、導入に向けた動きが進んでいるところです。
「子育て」を応援する取組としまして、妊娠期から就学前までを切れ目なく支えるため、「1か月児健診」及び「5歳児健診」を新たに開始し、新生児の疾病の早期発見や、就学前に子どもの特性に応じた支援につなげていきたいと考えております。現在、医師会等との関係機関と連携して10月からの開始に向けて準備を進めております。
また、発達支援事業の待機期間の短縮に向けて、幼児教育研究所の専門職員を4名増員し、言語訓練の枠を年間240枠拡大しました。
さらに、10月から導入する「母子手帳アプリ」につきましては、スマートフォンで健診や子どもの成長の記録等が管理でき、月齢に応じた情報発信を行えるよう、準備を進めております。
あわせて、未就学期の保育料負担の軽減、中学生までの通院・入院に係る医療費助成の継続、国制度に基づく小学校の給食費の負担軽減、さらには物価高騰に伴う中学校給食費の値上げ分に対する市独自の助成など、子育て世帯の経済的負担の軽減についても引き続き取り組んでいるところです。
次に、「地域の稼ぐ力の強化」についてです。
本市の持続的な発展と、若い世代を惹きつける魅力ある雇用を生み出すためには、産業の足腰を強くし、地域全体の経済活力を高めることが必要不可欠であると考えております。
商工業の振興では、地元のものづくり企業が、宇宙やバイオなどの成長産業で新しい技術を獲得できるよう、共同の開発スペース「オープン・ラボ」に対し、製品や材料の成分・性質を詳しく測定する新たな設備を導入いたします。また、あわせて、専門の技術アドバイザーが伴走して製品開発の助言等を行う支援体制の構築に向けて、アドバイザーの選定や窓口設置に向けた準備を行っているところです。
地域の農業を守り育てる取組では、夏の暑さ対策として、ミストを噴霧し、ハウスの温度を下げる冷房装置や、畜舎用の大型扇風機など、現在のところ、園芸分野で22件、畜産分野で16件の補助申請を受け、順次導入に向けた手続きを進めております。あわせて、深刻な労働力不足への対応と生産性向上を図るため、自動操舵機能を備えたトラクターなどの導入支援や、自動でスムーズに走れるよう農地整備にも取り組んでいるところです。
また、企業の雇用・人材確保を支援するため、女性や若い世代が活躍できる環境づくりを進めております。女性の就労支援では、女性が働きやすい職場を増やすための経営者向けセミナーの企画や、活躍する先輩女性を囲む懇談の場を整えているところです。若者の地元就職に向けては、昨年度107人が参加し10名が内定した合同説明会の成果を活かし、今年度は学生が自ら企画・運営する企業との交流イベントを予定しており、学生の視点から地元企業の魅力を発信する準備を進めております。
さらに、都市の成長を支える地域基盤の整備といたしまして、(仮称)久留米南スマートインターチェンジの早期完成に向け、NEXCO西日本等と協力しながら事業を進めております。本格的な用地買収に本年2月より着手し、現在までに過半数の地権者の方々の合意を得たところです。今後は、詳細な設計も完了したことから、部分的に工事に取りかかる予定としております。
以上、令和8年度における重点施策の取組状況を申し上げましたが、今後も久留米市の将来を見据えながら、各種施策の推進に全力で取り組んでまいりますので、引き続き、市民の皆様、市議会の皆様のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
続きまして、2点ご報告させていただきます。
1点目は、「第55回水の祭典久留米まつり」及び「第367回筑後川花火大会」についてです。開催直前の7月28日に発生いたしました「令和8年熊本地震」の影響により、警察をはじめとする関係機関の警備体制が被災地支援や災害対応へ向けられることとなりました。これを受け、何よりも来場される皆様の安全確保を最優先に考え、実行委員会としても苦渋の決断ではございましたが、筑後川花火大会につきましては中止を決定されたところでございます。
水の祭典久留米まつりにつきましては、前日に久留米市が県内で初めての酷暑日となった状況や当日の予報を考慮し、日中のパレードなどは中止となりましたが、夕方の「そろばん総踊り」を30分間短縮して実施されました。また、「よりそう、まつり‐熊本に想いを‐」という被災地へのメッセージを掲げ、会場内6箇所に災害義援金の募金箱を設置するなど、被災地へのエールと温かい支援を届ける取組が行われました。
なお、日中のパレード中止に伴い、発表の場を失った子どもたちのために、これまでの練習成果を披露する舞台として、9月23日に久留米シティプラザにおいて「リターンズ 子どもフェス」を、開催することといたしました。
これら一連の対応にあたり、多大なるご理解とご協力をいただきました市民の皆様、そして関係団体の皆様に、心より感謝を申し上げます。
2点目は、石橋文化センター開園70周年、久留米シティプラザ及び久留米市美術館開館10周年の記念事業についてです。美術館の「河北秀也展」におきましては、その独創的なデザイン世界が幅広い世代から非常に高い評価を博しております。また、シティプラザでの「NHKのど自慢」につきましても、出場・観覧ともに定員を大幅に上回る大変多くのご応募が寄せられ、大きな反響を呼んでいるところでございます。
こうした機会をとらえ、久留米ならではの豊かな文化やまちの魅力が全国に届くように発信するとともに、市民の皆さまとともに事業を盛り上げ、まちの賑わいと人々の交流の輪をひろげてまいりたいと考えております。
議員の皆様におかれましても、これらの記念事業の周知に、格段のご協力を賜りますようお願い申し上げます。
ここで、本日提出いたしております議案の審議をお願いするにあたりまして、各議案の概要をご説明いたします。
第67号議案から第71号議案は、令和8年度一般会計及び特別会計の補正予算です。
はじめに一般会計でございますが、10億8,942万円の追加をお願いするものでございまして、補正後の予算総額は1,688億4,942万円となります。
以下、主な事業について説明いたします。
まず、「令和8年熊本地震」への支援といたしまして、久留米市から被災された熊本県への見舞金、2,000万円をお願いしております。
次に、6月下旬からの大雨災害への対応といたしまして、道路、河川、公園など被災した公共土木施設の復旧費用として3億1,840万円、浸水被害を受けた学校の復旧費用として974万円の、3億2,814万円の追加をお願いしております。
次に、物価高騰対策といたしまして、中東情勢の影響などにより、生産資材などが高騰し、農業者は厳しい環境にある、との声を、再三にわたり農業団体などからお聞きしており、農業者が安心して生産に取り組めるよう、市独自の支援として、8,583万円の追加をお願いしております。
また、賃金の上昇や物価高騰の影響を受け、事業資金の調達に苦慮している中小事業者に対し、新たな融資制度を設け、後年度の利子補給や信用保証料の補てんに必要な費用の積立金として、3,187万円の追加をお願いしております。
次に、事業の進捗に伴うものといたしまして、高齢者福祉施設が行う大規模な修繕や水害対策に対して助成する費用、1,282万円、生産性向上や省力化に繋がる農業機械などの導入に対して、その一部を助成する費用、1億619万円、橋りょうの機能保全や安全の確保を図るための応急措置および予備設計に要する費用、1,348万円、江上小学校敷地内の民有地の取得に要する関係費用、2,131万円、久留米商業高等学校への寄付金を活用して、ピッチングマシーンやトレーニング機器を購入するための費用、950万円、など、6億2,358万円の追加をお願いしております。
以上、これらの補正予算の計上に必要な財源は、国庫支出金1億3,382万円、県支出金7,021万円、繰入金5億4,048万円、諸収入3,451万円、市債3億1,040万円で措置しております。
このほか、継続費につきましては1件の変更、繰越明許費につきましては1件の追加、債務負担行為につきましては3件の追加をお願いいたしております。
次に特別会計でございますが、国民健康保険事業及び介護保険事業並びに後期高齢者医療事業につきましては、過年度の国県等支出金の精算に伴う返還に要する費用として、それぞれ1億8,929万円及び1億4,590万円並びに935万円の追加をお願いいたしております。
競輪事業につきましては、競輪場再整備事業にかかる委託料の繰越明許費の追加をお願いいたしております。
次に、第65号議案の専決処分に係る議案及び第72号議案から第77号議案までの一般議案について、提案理由をご説明申し上げます。
続きまして、第66号議案及び第78号議案から第84号議案までの条例議案について、提案理由をご説明申し上げます。
以上をもちまして、各議案の提案理由についての説明を終了いたしますが、何卒、慎重なるご審議の上、満場のご賛同を賜りますようお願いを申し上げまして、提案理由の説明とさせていただきます。
(令和8年9月2日)