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平成28年第4回市議会定例会 市長提案理由説明

更新日:202203221506


  1. はじめに
  2. 文化芸術を活かしたまちづくりについて
  3. シティプロモーションについて
  4. 各議案の提案理由説明

1.はじめに

 皆様、おはようございます。
 平成28年第4回市議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様におかれましては、ご多用中にもかかわりませずご参集を賜りまして、誠にありがとうございます。
 本日ここに、提案いたしております各議案の提案理由を説明申し上げますが、はじめに、今年度、これまでに取り組んできた施策の一端について触れさせていただきたいと思います。
 私は、平成28年第1回市議会定例会において、平成28年度の市政運営の重要テーマとして、久留米市キラリ創生総合戦略の実践、2点目に、今年稼動します久留米シティプラザ、宮ノ陣クリーンセンター、久留米市美術館の運営について、3点目は社会的支援を必要とする方への福祉の充実について、また予算面からは、中期市政運営方針に掲げる8つの重点施策ごとに所信を述べさせていただきました。
 そして、市議会のご理解とご支援をいただきながら、その推進に努めているところでございますが、本日は、その中から「文化芸術を活かしたまちづくり」及び「シティプロモーション」の2点について、進捗状況等を述べさせていただきます。

2.文化芸術を活かしたまちづくりについて

 まず、文化芸術を活かしたまちづくりについてでございます。
 本年度は、久留米市の将来を見据えた戦略的拠点施設であります、久留米シティプラザの開館、そして、石橋美術館から久留米市美術館への運営移行と、市政運営の重要テーマとしております「文化芸術を活かしたまちづくり」に向け、大きな節目を迎えた年となりました。
 まず、久留米市美術館でございますが、先月19日、ご来賓の方々や市内の子ども達など、大勢の市民の皆様にお集まりいただき、久留米市美術館として新たな門出を迎えました。
 平成26年5月に、石橋財団から久留米市への運営移管を発表して以来、限られた期間の中で、無事、開館を迎えられましたのは、市議会をはじめ、市民の皆様、関係機関の皆様、そして、石橋財団のご支援とご協力の賜物でございまして、改めまして、心より御礼を申し上げます。
 お蔭をもちまして、開館以来、九州洋画をテーマとした開館記念展には、市内や近隣だけではなく、県外からも大勢のお客様にご来館いただいております。
 「九州洋画展」では、石橋財団のご厚意により、青木繁の「海の幸」をはじめ貴重な作品を展示し、開館記念にお力添えをいただいております。
 子どもたちには、ダンボールアートの遊園地も大変人気でございますし、園内では若手芸術家たちによる、様々な創作作品の展示も行うなど、石橋文化センター全体を一つのミュージアムとして、幅広く皆様方に楽しんでいただいております。
 また、石橋正二郎記念館では、正二郎翁の数々の業績や石橋文化センターの歴史などを、分かりやすく紹介しており、子どもたちをはじめ市民の皆様が、興味深く、熱心に学ばれている姿が見受けられます。
 石橋正二郎氏は、今から60年前、郷里、久留米を「教養高く、豊かで住みよい、楽しい文化都市にしたい」と願われ、美術館を中核施設とした石橋文化センターを建設し久留米市に寄贈されました。
 そして、今回の運営移行にあたり、石橋財団より、「石橋正二郎記念館」の建設・寄附と合わせ、新たな美術作品の購入費用や庭園整備費用の寄附をいただいております。
 私は、これまでいただいた数々のご厚意に報いるためにも、美術館や文化センターに込められた正二郎氏の想い、そして、功績を、後世に引き継ぐ使命があると思っております。
 久留米市美術館を、市民の皆様とともに、さらに個性が輝き、魅力溢れる美術館に創り上げ、誰からも親しまれ、愛され続ける美術館となりますよう、力を尽くしてまいる所存でございます。
 次に、久留米シティプラザについてでございます。
シティプラザは、「文化芸術によって市民や圏域の皆様の楽しみを創る」「久留米市に人の流れを創る」「まちなかの賑わいと活力を創る」という、大きな目的を持った戦略的な拠点施設であります。
 この目的に合わせ、本年度は、まず、シティプラザを知っていただき、来ていただき、使っていただくことに重点を置き、年間を通じ、集客力がある事業を実施しております。
 特に、本年度の目玉事業であるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の公演では、市民の皆様に、一流の文化芸術に触れていただくとともに、指揮者のズービン・メータ氏から、ホール音響の素晴らしさに、絶賛のお言葉をいただきました。
 8月からは、ホール系施設の一般利用を開始しており、市民や圏域の皆様による文化芸術活動にも幅広くご活用いただいております。
 また、MICEの誘致にも積極的に取組んできており、シティプラザの全館を使用される大規模な大会など、11月末までに17件の開催、約1万5千人が参加されております。
 そして、六角堂広場では、民間による集客力の高いイベントが開催されるとともに、ハイマート久留米による、数々のイベントの企画・実施により、日常の賑わいづくりにも取組んでおります。
 このような様々な取組みにより、中心市街地に新たな人の流れができるとともに、宿泊やお食事、お土産などの消費により、相当の経済波及効果も見込まれるようになってきております。
 なお、シティプラザはオープンから7か月、運営について改善すべき事項も見受けられます。
 課題については、市民サービス向上のために適宜、見直しを図っていきたいと考えております。
 そのような視点から、今議会では駐車場使用料について、施設利用者やテナント利用者の利便性の向上及び施設の有効利用を図るため、引き下げの条例改正案を提案させていただいております。
 今後は、開館からこれまでの取組みを生かし、市民の皆様に多彩な芸術文化に触れる機会を提供しますとともに、感性や創造力を育むための創作活動を支援してまいります。
 また、MICE誘致の推進においては、関係機関や地域の皆様と力を合わせ、準備段階からの支援や歓迎のムードづくり、アフターコンベンションの充実に取組んでまいります。
 そして、中心市街地の賑わいづくりに向け、商店街の皆様や市民団体、学生と連携して、人とまちを元気にする取組みを行ってまいります。
 久留米市が持つ豊かで多彩な文化芸術の土壌は、貴重な都市の魅力であり、全国に誇れる都市ブランドだと考えています。
今後とも、久留米シティプラザと久留米市美術館が、心豊かな市民生活と広域的な求心力の両輪となり、そのポテンシャルを十分発揮できますよう、最大限努力をしてまいる所存でございます。

3.シティプロモーションについて

 2点目に、シティプロモーションについてでございます。
 現在、久留米市では、人口減少問題の克服に向け、地方創生に関する取り組みを、集中的に進めているところでございます。その推進に当たっては、戦略的なシティプロモーションによる久留米市の魅力の発信が非常に重要なテーマだと考えております。
 今、まさに、久留米創生の実現に向け、ターゲット地を二つの大都市圏に定め、戦略的なプロモーションを展開してまいります。
 ターゲット地の一つは、福岡都市圏です。
 福岡市から在来線で30分、新幹線では17分の久留米市は、移住や日帰り観光などに最適な地域でありますが、福岡都市圏の方には、久留米市の魅力があまり知られていないというのが現状だと思っております。
 そこで、久留米市が、誰もが住みやすいまちであること、そして、週末を楽しく過ごせる魅力的なまちであることを知っていただくため、先月、福岡市天神で「久留米フェスティバル」を開催いたしました。
 今回、初めての企画でございましたが、美味しいグルメや特産物の販売、久留米ふるさと大使によるステージなど、オール久留米の体制で情報を発信し、約1万2千人のお客様にお越しいただきました。
 久留米市を知ってもらい、感じていただくという点では、大きな成果があったと思っています。
 今後は、このイベントを、福岡都市圏へのプロモーションのシンボル事業として継続し、浸透を図るとともに、様々な観光情報や移住施策のPRを充実し、福岡都市圏からの観光客及び移住者の増加に繋げてまいります。
 もう一つのターゲット地は、東京を中心とする首都圏です。
 久留米の魅力を、全国、そして海外に広げていくためには、ヒト・モノ・情報が集積する東京での情報発信が最も効果的であります。
 その情報発信の拠点として、来年7月を目標に、東京、新橋にアンテナショップを開設いたします。
 この取組みは、連携中枢都市圏事業として、圏域の地域経済の活性化を目指した全国初の試みとなります。
 アンテナショップでは、四季折々の魅力ある観光情報、高度な医療や子育てサービスの充実など、快適な生活環境に関する情報を積極的に発信することにより、久留米市圏域の知名度と良好なイメージを向上させたいと思っております。
 併せまして、実際に食べていただき、触れていただけるような工夫を凝らし、特産品の知名度を上げ、販路の拡大を図り、久留米市を中核とした地域経済の活性化に繋げてまいります。
 以上、「文化芸術を活かしたまちづくり」及び「シティプロモーション」について申し上げましたが、都市魅力の向上と、効果的な情報発信には、地域の力の結集による協働した取り組みが必要であります。
 あらためまして、正副議長をはじめ、市議会の皆様、そして市民の皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げる次第でございます。

4.各議案の提案理由説明

 ここで、本日提出いたしております議案の審議をお願いするにあたりまして、各議案の提案理由の説明を申し上げます。
 まず、予算について説明申し上げます。
 第113号議案及び第140号議案は、平成28年度一般会計及び公営企業会計の補正予算案でございます。
 まず、一般会計でございますが、31億462万円の追加をお願いするものでございまして、補正後の予算総額は1,380億2,413万円となります。
 以下、主な事業等について、説明いたします。
 はじめに、国の補正予算を活用した経済対策事業といたしまして、10事業、20億7,200万円を計上いたしております。
 主なものといたしましては、消費税引き上げによる低所得者への影響を緩和するため支給されます「臨時福祉給付金」のための費用として 11億3,294万円、障害者福祉施設や高齢者福祉施設等に対し、防犯対策整備費の一部を 助成する費用として 3,268万円、待機児童の解消と保育環境の向上を目的として、私立保育所や認定こども園に対し、施設整備費の一部を助成する費用として 2億9,250万円、小学校2校の給食室改修のための費用として 1億6,259万円、小学校4校、中学校4校の便所改修のための費用として3億4,636万円、小学校2校、中学校1校の校舎改築のための費用として 1億493万円でございます。
 次に、事業進捗に伴う補正といたしまして、8事業、9億6,970万円を計上いたしております。
 主なものといたしましては、「ふるさと・くるめ応援寄付」の申込みの増加に対応するための費用として 6億1,059万円、小児慢性特定疾病医療に係る医療費の増加に対応するための費用として 2,150万円、八女西部広域事務組合からの脱退に伴います、八女西部クリーンセンター、リサイクルプラザ及び立花最終処分場に関する負担金として 1億6,979万円、インバウンドを推進するため東南アジア地域へ調査団を派遣するための費用として 486万円、就学援助のうち入学準備金の支給時期を入学前に前倒して支給するための費用として 1,700万円、前年度の国県支出金の精算に伴います返還金 1億3,969万円でございます。
 このほか、アンテナショップ運営事業では、アンテナショップの施設整備費用等の過不足分につきまして、必要な経費の組替えを行いました結果、873万円の減額補正となっております。
 また、人件費につきましては、人事院勧告を踏まえた給与改定等により、6,292万円の増額となっております。
 これらの補正予算の計上に必要な財源は、市税 1億1,000万円、国庫支出金15億3,447万円、県支出金 3,490万円、寄附金4億円、繰入金 2億1,059万円、繰越金2億3,883万円、市債5億6,940万円等で措置いたしております。
 このほか、京町小学校校舎改築事業につきまして継続費の追加を、篠山小学校校舎改築事業、屏水中学校校舎改築事業につきまして、継続費の変更をお願いいたしております。
 また、事業完了が翌年度となる見込みがありますアンテナショップ運営事業など14事業につきまして繰越明許費の追加を、道路新設改良事業など3事業につきまして繰越明許費の変更をお願いいたしております。
 さらに、次年度以降の支出を伴うこととなります、八女西部広川最終処分場の維持管理並びに廃止に要する経費につきまして、債務負担行為の追加設定をお願いいたしております。
 次に、公営企業会計でございます。
 下水道事業につきまして、国の補正予算を活用し、管渠布設事業など4億円の追加をお願いいたしております。
 次に、第111号議案及び第112号議案の専決処分に係る議案並びに第114号議案から第130号議案までの一般議案について、各議案の提案理由を説明申し上げます。
 第111号議案は、戸籍法に基づく出生届等の不受理を不服として提起された抗告事件に関し福岡高等裁判所が行った決定について不服があるため、抗告許可の申立てをする必要が生じましたが、緊急を要し専決処分いたしましたので、報告し、承認を求めるものでございます。
 第112号議案は、公務遂行中の事故による損害賠償について、緊急を要し専決処分いたしましたので、報告し、承認を求めるものでございます。
 第114号議案から第125号議案まで、及び、第129号議案は、障害福祉サービスちとせ園のほか、それぞれの公の施設について、その管理を行わせる指定管理者を指定し、又は指定の期間を延長しようとするものでございます。
 第126号議案は、市営住宅の家賃を滞納している者に対し、市営住宅の明渡し請求及び滞納家賃等支払請求の訴えを提起しようとするものでございます。
 第127号議案及び第128号議案は、津福本町ほか10町内の市道路線を廃止し、安武町安武本ほか19町内の市道路線を認定しようとするものでございます。
 第130号議案は、八女西部広域事務組合からの脱退に伴う財産処分について関係地方公共団体と協議しようとするものでございます。
 続きまして、第131号議案から第139号議案までの条例議案について、各議案の提案理由を説明申し上げます。
 第131号議案は、簡易水道事業特別会計を廃止しようとするものでございます。
 第132号議案は、介護予防・日常生活支援総合事業を実施する事業者の指定及び指定の更新の申請に対する審査に係る手数料を定めようとするものでございます。
 第133号議案は、市の同一機関内で個人番号を含む特定個人情報を連携して利用する事務の範囲について整理等を行おうとするものでございます。
 第134号議案は、高年齢被保険者に係る規定の整備等を行おうとするものでございます。
 第135号議案は、特例適用利子等に係る市民税の課税の特例を設けようとするものでございます。
 第136号議案は、久留米シティプラザの駐車場使用料を変更しようとするものでございます。
 第137号議案は、介護予防訪問介護及び介護予防通所介護に係る経過措置を規定しようとするものでございます。
 第138号議案は、田主丸地区で実施している簡易水道事業を終了しようとするものでございます。
 第139号議案は、人事院勧告を踏まえ、市長等及び職員の給与を改定しようとするものでございます。
 以上をもちまして、各議案の提案理由についての説明を終了いたしますが、なにとぞ、慎重なる御審議の上、満場の御賛同を賜りますようお願いを申し上げまして提案理由の説明とさせていただきます。

(平成28年12月2日)

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