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更新日:2014年04月07日 08時47分
久留米市の漁業は筑後川下流域を中心に、エツ、鯉、鰻、鮒、ボラ、海老、蟹、しじみなどが漁獲されています。特にエツは重要な漁業資源となっています。
エツは、国内では筑後川河口と有明海にのみ生息するカタクチイワシ科の魚で、親魚は5月から8月の期間に、筑後川を遡上し産卵します。
筑後川の下流では、初夏にエツ料理の屋形船が浮かび、漁獲したエツを刺身や煮つけ等で提供する地域の重要な観光資源であり、地域の産業や文化にとって非常に重要な魚です。
漁獲量は、昭和50年代の100トン前後から減少傾向にあり、近年は20トン前後で推移しています。
エツ受精卵の放流に始まり、長年に渡る生態解明や増殖手法の開発実績が認められ下筑後川漁業協働組合が平成25年11月「第33回全国豊かな海づくり大会」農林水産大臣賞を受賞しました。
エツは初夏から夏にかけて地元観光業にとってなくてはならない水産物であり、エツの漁獲量を維持することは、漁業者の所得確保にとどまらず、料亭や観光業等の地域産業の維持に大きく貢献しています。