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更新日:2016年04月12日 14時50分
「これから始める事業は、どれくらいの利益が出るのか」という点は、新たに事業を始めようとする方にとって、一番気にかかるところでしょう。
「損益計画」とは、開業後の損益の見込みをいいます。
予測にあたっては「経営環境」、「業界事情」、「設備能力」、「競合状況」、「価格の推移」などについて総合的に検討してください。
下の表を参考に月額ベースの損益の見込みを検討してみましょう。
創業当初(単位:万円) | メモ | |||
---|---|---|---|---|
当初 | 3年後 | |||
売上高(a) | 250 | 350 | 500円×200人/日×25日(売上予測高) | |
売上原価(b) | 125 | 175 | (a)の50%と見込む(原価率で概算計算) | |
売上総利益(c)((a)−(b)) | 125 | 175 | ||
経費 | 人件費 | 55 | 77 | 20(アキラ)+35(パートスタッフ2名) |
家賃 | 20 | 28 | ||
減価償却費 | 6 | 6 | ||
支払利息 | 1 | 1 | ||
その他 | 18 | 25 | 水道光熱費・消耗品費等 | |
経費合計(d) | 100 | 137 | ||
利益(e)((c)−(d)) | 25 | 38 | ||
利益(e) | 25 | 38 | ||
減価償却費(f) | 6 | 6 | ||
返済可能額(g)((e)+(f)) | 31 | 44 | ||
ココを比較!(返済可能額と借入金返済額を比較) | ↑↓ | ↑↓ | ||
借入金返済額(h) | 10 | 10 |
個人事業の場合、事業主の給与は経費になりません。
利益(e)から捻出することになりますので、返済可能額(g)はそれを考慮して検討してください。
返済可能額(g)より借入金返済額(h)が少なくなることが大切です。
借入金の返済財源=減価償却費+当期純利益
(注意)
減価償却費の計算方法については、定額法や定率法などがあります。
夢野さくらさんの場合、500万円のパン製造機械を耐用年数10年の定額法で、200万円の備品関係を耐用年数8年の定額法でそれぞれ計算すると、1月あたりの減価償却費は約6万円となります。