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筑後国府跡が追加指定される予定です

更新日:202512191800


筑後国府跡が追加指定される予定です

筑後国府跡(ちくごこくふあと)は、古代筑後国の国府跡とその関連施設跡が確認された官衙(かんが)遺跡です。これまでの発掘調査によって、国府の中枢施設である政庁が7世紀末から12世紀後半までの約500年の間に3回移転し、1期から4期の変遷をたどることがわかっています。また、1期から4期までの政庁のほか、7世紀中頃から末頃までの前身官衙や2期政庁に伴う国司館、中世の記録である『高良記』にみえる在国司居屋敷、曹司(そうじ)群、推定官道も確認されていました。これらのことから、筑後国府跡は政庁成立から廃絶までの変遷と国府の構造が明らかになった貴重な遺跡であるとして、前身官衙跡・1期政庁跡・2期政庁跡・国司館の一部が史跡に指定されています。今回は、1期政庁の北東部に位置し、発掘調査の結果、政庁北辺築地の基底部や築地側溝、大型掘立柱建物跡が確認され、8世紀前半の須恵器や転用硯(てんようけん)が出土したことから、筑後国府跡を構成する重要な場所であるため、従来の指定地に加えて、新たに追加指定される予定です。

指定地の概要 

史跡筑後国府跡の範囲と今回追加指定を受けた地点を表示した地図史跡筑後国府跡を上空から撮影した写真で、南側から撮影されています。

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