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シリーズ 共に生きる【62】

更新日:202608311001


特別な言葉より、何気ない関わりを

 西鉄バスジャック事件の被害に遭った経験を基に、子どもの居場所づくりなどを行う山口由美子さんに話を聞きました。

突然、犯罪被害者に

 26年前、コンサートを聴きに行くため高速バスに乗っていた時、突然バスジャックに遭いました。少年が私の顔に包丁を振り下ろし、一緒に乗っていた大切な友人も刺されて亡くなりました。
 顔に重傷を負い、家から遠く離れた病院で約1カ月半入院しました。体も思うように動かせず知り合いもいない中、事件を思い出しては友人を守れなかった自分を責め続けていました。そんな時、看護師さんがたくさん話しかけてくれて、雑談や悩み相談をし合ったり、私が音楽好きと知ってCDを持ってきてくれたりするように。何気ない関わりのおかげで「何にもできない自分でも大切にしてもらえる、生きていていいんだ」と思えるようになりました。
 後に、加害少年がいじめをきっかけに不登校になり、周囲から孤立していたことを知りました。我が子も不登校だった時期がありますが、娘には寄り添い、話を聴いてくれる人がいたのです。「少年にも寄り添う人が一人でもいたら事件は起きなかったのでは」と思うように。そこから不登校の子どもやひきこもりの若者たちの居場所づくりや親の会を設立。これまで100人以上の子どもたちと時間を共にしてきました。「そのままのあなたで、ここにいていいんだよ」看護師さんとの関わりの中で私が感じた温もりを、子どもたちも感じてくれているとうれしいです。

いつも通りの関係が支えに

 事件後しばらくたってから、隣人に「当時、何と声をかけてよいのか分からなかった」と言われました。突然の出来事で、どう接してよいか戸惑うのは当然のことだと思います。でも、私の一番の支えは何気ないいつも通りの関係でいてくれることでした。特別な言葉はいりません。その変わらぬつながりこそが、被害に遭った人の生きる支えになると思います。
【問い合わせ先】安全安心推進課(電話番号:0942-30-9094、FAX番号:0942-30-9711)

犯罪被害に関する相談窓口

安全安心推進課に相談窓口があります。
本庁舎6階で、受付時間は平日の8時30分~17時15分です。
利用は無料です。
令和8年11月6日(金曜)18時30分から「なるほど人権セミナー2026(犯罪被害者として見えてきたこと)」をえーるピア久留米で開催。山口さんが講演します。申し込み不要です。

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 総合政策部広報戦略課
 電話番号:0942-30-9119 FAX番号:0942-30-9702 電子メール(専用フォーム)でのお問い合わせ

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