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更新日:2026年02月27日 10時00分
令和8年、石橋文化センターは4月に開園70周年、久留米市美術館と石橋正二郎記念館は11月に開館10周年を迎えます。久留米の文化芸術を豊かに彩ってきた文化施設のこれまでとこれからを紹介します。
石橋文化センターは、昭和31(1956)年4月26日に開園しました。ブリヂストン創立25周年を記念し、創業者・石橋正二郎氏が市に寄贈。以来、市民の憩いと楽しみの場として親しまれています。
開園当時、約3万平方メートルの敷地には、美術館や野外音楽堂をはじめ、50メートルプール、体育館などのスポーツ施設、児童遊園地などが並びました。娯楽が少ない時代に、ふるさと・久留米の発展を願った正二郎氏からの「夢の贈り物」でした。
当時、九州初の文化レクリエーションセンターとして話題に。市外からも多くの人が訪れました。初年度の入園者は56万人を超える大盛況。当時の久留米市の人口が約13万人だったことを考えるとそのすごさが分かります。
センターの施設は、その後も充実していきます。昭和38(1963)年には石橋文化ホールと石橋文化会館が、昭和47(1972)年には正二郎氏自ら設計した日本庭園が完成。敷地面積も約5万平方メートルに拡大しました。
平成8(1996)年には、正二郎氏の遺志を継いだ長男の幹一郎氏が美術館別館(現在の石橋正二郎記念館)を寄贈。時代とともに進化し、市の文化芸術振興に大きな役割を果たしています。
平成28(2016)年には、開園60周年を迎えると同時に、石橋美術館が久留米市美術館へと生まれ変わりました。これを機に、美術館を含むセンター全体を一つのミュージアムとして捉えた活動を展開しています。
美術館の展覧会と連動して文化ホールで行う「ミュージアムコンサート」や、令和7年から始まったイルミネーションイベント「光のミュージアム」などセンターの特色を生かしたイベントを開催。
中でも、「アートフェスティバル」は、子どもたちと若手芸術家とのワークショップや、美術系大学生がセンター全体を舞台に作品を発表するなど、芸術をより身近に感じられる取り組みです。
長年にわたり多くの人に愛されてきたセンター。開園70周年を前に、より多くの人が安心して訪れられるように園内改修を行いました。スロープ設置や、砂利敷きだった「白鳥の池」周辺の園路の舗装などを行い、車いすやベビーカーでも散策しやすくなりました。
これからも、「世の人々の楽しみと幸福(しあわせ)の為に」という正二郎氏の理念を受け継ぎ、市民の皆さんに親しまれる施設へと進化していきます。
【問い合わせ先】石橋文化センター(電話番号:0942-33-2271、FAX番号:0942-39-7837)
石橋財団運営のアーティゾン美術館(旧ブリヂストン美術館)からやってきたえりすぐりの80点を久留米市美術館で展示中です。
本展の見どころは、アーティゾン美術館の幅広いコレクション。近年、収集に力を入れているカンディンスキーなどの20世紀以降の抽象絵画や日本近世美術、現代美術が本展を彩ります。市出身の画家・青木繁や坂本繁二郎などの近代洋画やセザンヌやマネといった西洋絵画も必見。
正二郎氏のコレクションから始まり、進化し続けるアーティゾン美術館の「いま」を紹介する本展は令和8年5月24日(日曜)まで開催中です。
【問い合わせ先】久留米市美術館(電話番号:0942-39-1131、FAX番号:0942-39-3134)
令和8年2月14日、石橋正二郎記念館がリニューアルオープンしました。記念館は、旧石橋美術館別館を改修し、平成28(2016)年に久留米市美術館と共に開館。正二郎氏の功績を紹介する国内唯一の公開施設です。
開館10周年を機に、石橋財団がエレベーターやIT関連設備の更新、展示内容やコンテンツを一新する大幅リニューアル工事を実施し、久留米市に寄付しました。
今回のリニューアルで、子どもや外国人、障害のある人など多様な来館者が楽しめる施設になりました。英語など5言語での音声ガイドや分かりやすい字幕が表示される映像コーナー、車いすやベビーカーでも通りやすい通路などあらゆる人に配慮されています。
新たに、デジタルを活用した体験コーナーも。135インチの高精細大型LEDディスプレイでは、「石橋正二郎のコレクション」など8つのテーマで正二郎氏と美術の世界を動画で紹介。「インタラクティブコーナー」では、ディスプレイにちりばめられたキーワードをタップして、正二郎氏のひととなりや思いを楽しく学べます。
2月13日に行われた10周年記念式典で、石橋財団の石橋寛理事長は「正二郎が描いた、市民の皆さんが四季折々の自然の美しさに憩い、美術に触れ、音楽に浸ることができる施設として、石橋文化センターが、今後も発展していくことを願っています」とこれからへの思いを語りました。
【問い合わせ先】久留米市美術館(電話番号:0942-39-1131、FAX番号:0942-39-3134)