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更新日:2025年09月30日 10時00分
年齢を重ねると、人の名前や物の場所を思い出せなくなったり、約束を忘れてしまうことがあります。「もの忘れ」の原因や予防方法を紹介します。
【問い合わせ先】長寿支援課(電話番号:0942-30-9207、FAX番号:0942-36-6845)
脳も体と同じように老化していきます。これは誰にでも起きること。脳細胞が少しずつ変化するうちに、脳が萎縮して記憶力や判断力が落ちてしまうのです。
さっき食べたものや暗証番号などを忘れたり、お金の計算ができなくなったら注意が必要です。これは、MCI(軽度認知障害)と呼ばれ、「認知症」の一歩手前の状態です。放っておくと認知症に進行するため、「年のせい」と思わず、適切な予防を心がけましょう。
脳の活性化には、友人や家族との会話、運動や読書、パズルや楽器の演奏などが効果的。今より10分活動を増やすことで、介護予防にもつながります。その中でも、地域の集まりやボランティアなどに参加し、何らかの役割を持つことが脳の働きを良くします。
市は、市内の社会参加活動をまとめた「久留米市元気100年サポートブック」を作成しています。生きがいづくりや社会貢献活動のほか、仕事や健康維持に関する情報を紹介。
サポートブックは、長寿支援課、各総合支所、各市民センター、地域包括支援センターで配布しています。市公式ホームページからダウンロードもできます。
市内には、234の老人クラブがあり、おおむね60歳以上の人が、生きがいづくりや健康維持、地域貢献などを目的に活動しています。南校区老人クラブで、鍵盤ハーモニカ講座を開催する真子勝代さんに聞きました。
令和6年から講座を始め、月2回17人で活動しています。年齢も70代から90代までさまざま。参加した人が「すごく楽しい」と目を輝かせてくれたり、家で練習してくれたりするのがうれしいです。「演奏」よりも健康に過ごすことを大切にしているので、曲を忘れたり、間違えたりしても大丈夫。家に引きこもっていた人も、通い始めた瞬間から、自分もやらなきゃという力が湧き出ていて。「できるようになりたい」という意欲が、何より健康の秘訣(ひけつ)ですね。
老人クラブの会員を募集しています。カラオケやグラウンドゴルフ、小学生への昔遊びの手ほどき、登下校の見守りなどさまざまな活動があります。
【問い合わせ先】市シニアクラブ連合会(電話番号:0942-39-1550、FAX番号:0942-65-7250)受付時間は平日の9時~17時
認知症への正しい理解を深めるイベント『もっと知ろう認知症』を開催します。判断能力が衰えた人の暮らしや権利を守るための「成年後見制度」をトーク形式で紹介。認知機能をチェックできるコーナーや相談ブースもあります。
日時:令和7年11月1日(土曜)11時~16時30分
会場:シティプラザ久留米座