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更新日:2025年09月30日 10時00分
久留米市では、さまざまな人や団体がまちや社会をより良くするために市民活動を行っています。地域の力を合わせて課題解決に取り組む事例を紹介します。
「久留米大学キャリアプロジェクト」は、市民などから寄付されたランドセルをきれいにし、譲渡する取り組みなどを行っています。ランドセルの再活用を通した環境保護と、必要な人に届けることが目的です。
活動のひとつが、11月と1月にある譲渡イベント「ランドセルランド」。子どもたちは会場に並んだ中から好きなランドセルを選べます。令和6年は149個のランドセルが寄付され、42個を子どもたちが受け取りました。
活動に欠かせないのが企業の協力です。学生は譲渡イベントに向けて自ら協力企業を探し、協力を得るために自分たちの活動をプレゼン。令和7年の譲渡イベントには、活動に共感した10社が資金援助や場所の提供などで協力します。
市内にある「つなぐ書店」もそのひとつです。譲渡イベントで絵本や児童書などを無償で提供。子どもたちは、好きな本を1冊、選んだランドセルに入れて持ち帰ることができます。
つなぐ書店の前田修宏取締役は、「私たちは、障害のある人が働ける場を作ろうと古本屋を開いています。学生さんたちの思いに共感し、令和6年から会場で配る本を提供しています。活動に協力することで、本を読む子どもたちが増えてほしいですね」と話しました。
同団体代表の蒲原崇慎さん(久留米大3年)は、「企業の皆さんの協力があり、ランドセルを譲渡するだけでなく、本を渡すなど、さまざまな企画を準備できました。他の企画と組み合わせることで来場者も譲渡イベントに気軽に参加できるようになったと思います。これからも、企業と協力しながら、ランドセルを必要としている子に届けたいです」と話しました。
市には、まちや社会を良くしようと活動する団体や企業が多くあります。協力し合うことで、双方にメリットが。企業にとっては、社会貢献やアイデアの発掘に、団体にとっては、活動の広がりや資金確保につながります。互いに一歩踏み出して声を掛け合い、協力することで地域課題を解決する輪が広がります。
【問い合わせ先】協働推進課(電話番号:0942-30-9064、FAX番号:0942-30-9706)
市民活動サポートセンター「みんくる」では、団体と連携したい企業や新たに活動を始めたい人などからの相談を受け付けています。市民活動団体同士や企業とのマッチングのサポートも行っています。
くるめりあ六ツ門6階にあります。
【問い合わせ先】みんくる(電話番号:0942-30-9067、FAX番号:0942-30-9068)
市民活動団体が市と協働して、ふるさと納税を活用したクラウドファンディングに取り組みます。市民の皆さんも寄付ができ、寄付金は税控除の対象です。地域課題を解決するための活動に支援をお願いします。