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異端の奇才【ビアズリー展】

更新日:202505301000


短くも濃密な画業をたどる

久留米市美術館では、令和7年8月31日(日曜)まで「異端の奇才 ビアズリー展」を開催しています。
19世紀末のロンドンに彗星(すいせい)のように現れたオーブリー・ビアズリー。
ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館の全面協力により実現した大回顧展です。

緻密で妖艶な白と黒

 オーブリー・ビアズリーは、1872年、イギリス・ブライトン生まれ。会社員として働く傍ら、独学で絵を学びました。幼い頃から患う肺結核の進行と戦いながら制作活動に没頭。暗い部屋でろうそくの光を頼りに作品を描き続けました。
 緻密な線描と白と黒からなる妖艶な版画作品で注目を集めるも、25歳でこの世を去りました。
 ビアズリーが仕事を辞めて画業に専念したのは、1892年秋から1898年に亡くなるまでのわずか5年ほど。その間に、1000点以上の作品を残しました。

V&A全面協力の大回顧展

 本展は、ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)が全面協力。V&Aが所蔵する世界有数のビアズリーコレクションを中心に200点あまりを展示する大回顧展です。
 注目は、オスカー・ワイルド著『サロメ』の挿絵。1894年の英語版に掲載された13点と関連作品を展示します。
 他にも出世作となったトマス・マロリー編『アーサー王の死』の挿絵や希少な直筆の素描、彩色ポスターなど初期から晩年までの作品を紹介。その創作環境や同時代の装飾品とともに、19世紀末の欧米を騒然とさせたビアズリーの魅力と実像に迫ります。

現代美術にも影響

 ビアズリー作品のデザイン性は、没後125年以上たった今でも古さを感じさせません。現代に至るまで、国内外の作家やデザイナー、漫画家などに大きな影響を与え続けています。
 短い活動期間でありながら、現代まで魅了される濃密な作品を多く残したビアズリー。そんな彼の芸術世界を久留米で楽しめる貴重な機会です。
【問い合わせ先】久留米市美術館(電話番号0942-39-1131、FAX番号0942-39-3134)

展覧会情報

会期:令和7年5月24日(土曜)~8月31日(日曜)
開館時間:10時~17時(入館は16時30分まで)
休館日:月曜日(7月21日(祝日)、8月11日(祝日)は開館)
入館料:一般1,500円(前売り券1,200円)、65歳以上1,200円、 大学生700円、高校生以下は無料。
チケット:石橋文化センター情報サテライト(久留米シティプラザ2階)、観光案内所などで販売。
特別助成:公益財団法人石橋財団

関連イベント

「オーブリー・ビアズリーの魅力」をテーマに無料講演会を開催
講師:井上友子氏(九州産業大学芸術学部教授)
日時:令和7年8月2日(土曜)14時~15時30分・13時30分開場
場所:石橋文化会館小ホール
定員:120人・当日先着順
そのほか、講座やワークショップも開催。詳しくはホームページを確認してください。

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