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消防団の歴史

更新日:202208221036


久留米市消防の沿革

江戸時代

纏の写真  徳川時代を通じて最も平和な11代将軍家斉の治世(寛政の治)において、将軍家の霊廟がある上野の寛永寺と芝の増上寺を火難から守る「火の御番」の役目は、大名の華やかな名誉職でした。当時、上野の寛永寺の火防(ひぶせ)は加賀の前田家が担い、芝の増上寺の火防は久留米藩有馬家が担っていました。
久留米藩江戸上屋敷には、常に40名から50名の屈強な火消し達が待機し活躍していましたが、その華美な大名火消は江戸で一世を風靡し、寛永4年(西暦1792年)と文化3年(西暦1806年)の2回にわたり、時の将軍からお褒めの言葉をいただきました。
藩主の有馬頼貴も自ら華麗な火事装束に身を固め、馬上の人となって勇ましく出動し、その後ろを家臣たちが増上寺に向かって疾走していた様は、当時の江戸庶民の羨望の的になっていたとのことです。
一方で、江戸で鍛えた火消しの技術を久留米藩へ持ち帰り、武家とともに町火消などが活躍しました。

明治時代

腕用ポンプの写真  官民一致協力して消火防水に尽力し、明治24年(西暦1892年)に至り各町の消防組を統一しようとの機運が高まり、同年7月1日に久留米市消防組規約が制定され、江戸時代以来の組織を改めることになりました。25歳から35歳までの男性は、市内6組に編成された消防組に属することとなりました。
翌年には各組に1台づつの腕用ポンプを配置させました。
明治27年(西暦1894年)には久留米市公設消防組が認可され、6部制で総数370名程度で組織され、警察署長が指揮監督を行いました。

大正時代

消防恩師 宗像警部  大正5年(西暦1916年)、宗像警部は消防主任となり、全生命を傾注して消防の刷新に努力されました。
 当時久留米市民は火災の脅威に怯えており、市民を安心させることが消防職務上の急務で、まず、一般市民に対して日夜防火宣伝に奔走し防火思想の普及を図り、消防意識を注入すると共に消防組自体の一大刷新を5つの目標を立てて実現に着手されました。
 一、旧態を打破し有為の人材を得ること
 一、この有為の人材を組織的に訓練すること
 一、消防機械器具の普及とその改善を図ること
 一、消防水利を充実すること
 一、消防組員の奨励・褒賞と救済を図ること
 以上の5つの項目を立て、実現に着手されました。
 警部は決死的な努力で消防組の改革を行い、精神的訓練と規律的観念の養成に鋭意努力の末、組員の素質向上を成し遂げ、水道敷設により水利問題も解決されるなど、我身を顧みず久留米消防に奔走されたが、享年51歳の若さで逝去されました。
 この功績を讃え、瀬下町水天宮境内に銅像を建立し、その偉業を後世に伝えています。

昭和時代から平成時代、そして令和時代へ

有馬火消しはしご隊の隊列の様子  昭和2年(西暦1927年)、久留米市で消防ポンプ自動車2台が導入されました。
 時代の推移と共に市勢も拡充され、消防組もその都度、組織機構を充実させながら、昭和13年(西暦1938年)4月、久留米市に初の常備消防隊が設置されました。
昭和14年(西暦1939年)、当時の国内情勢を反映して、消防組規則が廃止され、新たに警防団令が公布されました。
同年4月に消防組は警防団に改組され、以後第2次世界大戦終結まで防空、防災の任務に当たりました。
昭和22年(西暦1947年)、警防団令が廃止となり消防団令が公布されたので、従来の警防団は解消し、同年10月1日、12個分団、団員620名をもって久留米市消防団が新発足しました。
 平成17年2月の市町村合併時において、久留米市、田主丸町、北野町、城島町および三潴町の消防団を引き継いでいたが、平成22年4月に再編統合し、1団7支団43個分団5部にて編成され、団員定数1587名の組織として再スタートしました。

水の祭典での展示の様子 昭和51年、当時の大名火消しの気概を受け継ぐとともに消防団の心意気を伝えるため、久留米市消防団として有馬火消しはしご隊を結成しました。
梯子のりで使用している梯子は約8メートルと、日本一の高さを誇っております。
水の祭典久留米まつり等では、この8メートルの梯子を最大3本使用しますが、乗り手や支え手、責任者を含めて約100名にて展示を行います。
有馬火消しはしご隊は、水の祭典久留米まつりへの参加はもとより各種行事への参加を通じて、安全なまちづくりや防火・防災の啓発を行っております。

このページについてのお問い合わせ

 総務部防災対策課 消防チーム
 住所:久留米市東櫛原町999-1
 電話番号:0942-38-5160 FAX番号:0942-38-5240 電子メール(専用フォーム)でのお問い合わせ

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