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伝説の魚「エツ」

更新日:202404051629


貴重で希少な魚「エツ」

日本では有明海にのみ生息し、初夏になると産卵のために筑後川を遡上するエツ。毎年5月から7月中旬の限られた期間でのみ獲ることができ、その味覚を楽しむことができます。小旗を川風にはためかせながら行き交うエツ舟は、筑後川の初夏の風物詩となっています。(エツ漁期:5月1日から7月20日)

エツ エツ漁

美味しさのカギは筑後川の汽水域にあり

久留米市城島町は筑後川の下流域に位置し、淡水と海水が混じり合う「汽水域」にあります。本来、カタクチイワシ科のエツは、有明海に棲む海水魚。不思議なことに汽水域でしか産卵・孵化できないという生態のため、初夏になると筑後川を遡上し、エツのからだに変化が起こります。海水にいる間、身は薄く、骨は硬いのが筑後川を遡上し汽水域に入ると、身は厚く、骨はやわらかくなります。この汽水域の絶妙な塩分濃度が、エツを食べごろの魚に変身させるというのです。これこそが、久留米・城島のエツが最高といわれる所以です。

地域に伝わるエツ誕生の伝説

その昔、ある一人の僧侶が対岸の肥前に渡ろうとしました。しかし、渡し賃を持たない僧侶は船に乗れず途方に暮れていると、一人の貧しい漁師が不憫に思って船を出し、対岸へ渡してあげました。僧侶がそのお礼にと、川岸のヨシの葉をちぎって川に投げ込んだところ、それがエツに姿を変え、以後、町は毎年この時期を迎えるとエツ漁で賑わったそうです。
この時の僧侶が弘法大師であったといわれ、地域の人々は「エツ大師堂」を建て弘法大師を手厚く祀り、千年の時を経た今もなおエツの恵みに感謝を忘れないといいます。善行が福を呼ぶという、この伝説を重んじる地元の漁業関係者は、水を浄化するヨシと川辺の環境整備を行い、エツの乱獲を防ぐなど個体の資源保護にも取り組んでいます。

エツを味わう

5月から7月中旬にかけて、市内飲食店でエツ料理をご堪能いただけます。詳細は下記、関連サイトをご確認ください。
(注意)天候によりご準備できない場合がありますので、事前に必ずご予約をお願いします。

エツと地域の繋がり

エツ感謝祭 


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毎年5月1日のエツ漁解禁日にエツ大師堂(久留米市城島町上青木)で行われ、豊漁や漁の安全を祈願します。また、エツの骨切りや漁の実演、関係者が弘法大師に扮し伝説のヨシの葉流しを再現します。

城島エツ祭(えつっさい)

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毎年6月に「エツ祭実行委員会」主催で開催されています。さまざまなエツ料理(唐揚げ、南蛮漬け、エツバーガーなど)の販売に加え、投げ網や骨切りなどの体験もできます。また、地元小学生によるエツの研究発表や太鼓演奏などのステージイベントも行われ、県内外から多くの方が来場されます。(令和6年度の開催は未定です。)

関連サイト

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