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平成29年第4回市議会定例会 市長提案理由説明

更新日:202010071941


  1. はじめに
  2. 2期8年の総括について
  3. 各議案の提案理由説明

1.はじめに

 皆様、おはようございます。
 平成29年第4回市議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様におかれましては、ご多用中にもかかわりませずご参集を賜りまして、誠にありがとうございます。
 本日ここに、提案いたしております各議案の提案理由を説明申し上げますが、今議会は私の在任中の最後の定例会となりますので、はじめにこれまでの市政運営について、総括的に述べさせていただきます。
 まず、久留米市議会の皆様に心から感謝を申し上げます。
 私は、久留米市のまちづくりや市政運営につきましては、常に地方自治の車の両輪であります議会と執行部が、切磋琢磨しあいながら、今日のまちの姿を築いてきたものと考えております。遡りますと、花畑土地区画整理事業、高良内最終処分場建設事業など、今日の久留米市の都市基盤、市民の生活環境上、重大な影響を与える困難な事業推進にあたりましては、市議会の全面的な支持、支援があって、はじめて実現できたものと思っております。
 そして、それらの施策の方針の流れが、私が市長就任後取り組みました久留米シティプラザ、宮ノ陣クリーンセンター建設へ結びついてきたものと考えております。
 これらのプロジェクトを含め、市民福祉の向上、市の活性化のためのあらゆる市の施策について、常にご指導、そしてご理解、ご支援をいただいた市議会の皆様方に、改めて厚くお礼を申し上げます。

2.2期8年の総括について

 私は、平成22年2月に久留米市長に就任し、まもなく8年が経とうとしております。市長に就任した時期は、合併から5年が経過しようとしているときで、新久留米市としての一体感の醸成が求められている時期でございました。
 新久留米市の建設にあたっては、各地域の特色、個性を活かし、ネットワーク型のコンパクトなまちづくりを目指し、新市建設計画に基づく主要事業と地域振興基金活用事業に取り組みながら、「一体的な都市づくり」「均衡ある発展に向けた都市づくり」を進めてまいりました。平成27年には合併10周年を迎え、その記念式典を行うに至りました。地域の皆様のご支援とご協力にも、深く感謝申し上げる次第です。
 さて、久留米市は、この8年間の市政運営について、「市民の皆様との協働のまちづくり」を市政運営の基本的態度として、「市民一人ひとりを大切に、安心、活力に満ちた久留米づくり」を進め、「日本一住みやすいまち・久留米」を目指してまいりました。

(1)一人ひとりを大切にしたまちづくり

 まず、「一人ひとりを大切にしたまちづくり」につきましては、子育て支援や高齢者、障害者の福祉などの充実に努めてまいりました。少子高齢化や格差社会の進展などの社会状況の変化の中で、従来の社会の仕組みづくりでは対応できない課題が増加し、行政としての施策の拡大や新たな展開が求められました。
 子育てへの支援については、子育て世代の不安等に対応し、切れ目のない相談・支援を行う窓口として、「こども子育てサポートセンター」を、先日、開設しました。また、医療費の助成を、入院、通院とも、中学3年生まで拡大し、夜間、子どもだけで過ごす、ひとり親家庭を支援する「子どもの居場所づくり事業」など、行政のみならず地域やNPO法人などの団体と連携・協力して事業拡充に取り組んでまいりました。
 次に、保育所待機児童への対応では、保育施設の整備により21年度から約1,700名の定員増を実現しました。また、学童保育についても施設の整備を含め1,300名を超える定員増を行うとともに、高学年の受入れも拡大してきたところでございます。残念ながら待機児童ゼロには至っておりませんが、国の新しい支援策を積極的に取り入れ、待機児童解消を進めていく必要があります。
 小中学校の教育環境の整備では、施設整備や長寿命化を進めるとともに、普通教室の空調設置を完了いたしました。さらに、市独自の非常勤講師の配置や放課後学習事業への支援など、学力向上に向けた取り組みを進めてまいりました。
 高齢者福祉においては、高齢者が地域で安心して暮らせるための地域包括ケアシステムの構築、具体的には介護サービス基盤の整備を進めるとともに、健康づくりや介護予防、認知症施策、地域で支え合う生活支援サービスの体制整備などに取り組んでおります。
 障害者福祉では、障害者基幹相談センターを市内4箇所に設置し、障害者とご家族が抱える悩みを総合的・専門的に解消すべく、相談・支援を行っております。また、次期障害者福祉計画の策定に着手しており、支援制度の充実に努めております。
 また、人権尊重・男女共同参画のまちづくり、DV対策などにも先進的に取り組んできたところでございます。
 このように、社会の状況変化に対応し、適切な環境づくりや支援を必要とする方々への施策に取り組んでまいりましたが、これまで、そしてこれからのまちづくりに最も重要と考えますのが、地域及び市民の皆様との協働です。市民生活を取り巻く課題はますます複雑・多様化してきており、行政による一律的な対応では解決が難しい状況です。このため、あらゆる施策や多くの事業に市民との協働の考え方を取り入れ、市民の皆様の理解と協力を得ながら、市民福祉の向上に取り組む必要があると考えております。

(2)安全・安心のまちづくり

 次に、「安全・安心のまちづくり」の観点からは、セーフコミュニティの取り組みをはじめ、防災対策、暴力の追放、医療や保健・福祉の充実、環境問題への対応などに取り組みました。
 まず、セーフコミュニティの取り組みでは、WHOの国際認証を、中核市や九州の自治体の中で初めて取得し、「予防」に重点を置いた、地域社会全体で進める「安全・安心なまちづくり」に取り組んでまいりました。これにより、交通事故発生件数や一般刑法犯認知件数、自殺者数の減少、あるいは、青パト活動団体の拡大など、ここでも市民の皆様との協働による安全・安心なまちづくりの成果を確認することができています。
 防災対策では、このところ毎年のように発生する土砂災害、洪水災害などの風水害や地震、事故等に対し、ハード・ソフトの両面から備えを進めてまいりました。ハードの面では雨水貯留施設の整備や学校をはじめとした公共インフラの耐震化や防災機能の強化を、また、ソフト面では、地域防災計画の見直しや自主防災組織の設立などに取り組んでいるところです。
 また、暴力追放の取り組みでは、「反社会的な集団である暴力団の存在は決して許さない」との決意のもと、市議会の皆様や市民、事業者、また、警察のご協力も得ながら、暴力団排除条例を制定し、南薫校区の皆さんをはじめ、市民団体と連携・協力して、暴力団本部事務所の撤去にも対応してまいりました。
 環境問題への対応では、市民の快適な生活環境を維持するため、宮ノ陣クリーンセンターの建設を行いました。上津クリーンセンターの長寿命化とともに、南北2か所体制による長期安定ごみ処理体制を確立することができました。一方で私の在任中には、熊本地震や今年7月の九州北部豪雨と、近隣で大きな災害が発生しました。その際、災害で発生した大量の廃棄物の一部処理を久留米市で受入れ、復興の支援に大きな役割が果たせたものと考えております。
 「安全・安心のまちづくり」も地域や市民の皆様との連携・協力により、着実に成果を上げてきていると認識しております。今後も、さらに協働のネットワークを強化し、安全・安心で住みやすいまちづくりを進めていく必要がございます。

(3)活力あるまちづくり

 そして、「活力あるまちづくり」では、久留米市の特長を活かした農商工業の元気づくりに取り組みました。久留米市が、今後も持続的に発展していくためには、地域経済の振興と雇用の場を確保することが不可欠であり、地方創生のためのキラリ創生総合戦略の大きな柱として、立地環境の整備や企業誘致、創業支援などに力を入れました。
 まず、道路や産業団地、コンベンション施設といった都市基盤の整備を進め、企業誘致に努めてきた結果、産業団地等へ8年間で22事業所が立地決定し、中心市街地等へも9社のコールセンターが進出しました。これらの企業進出により700名を超える、地元からの新規雇用が生まれております。また、現在、福岡県と連携して「久留米・うきは産業団地」の整備を進めており自動車関連産業はもとより、食品関連産業等の立地促進にも努めております。
 農業の分野では、久留米産農産物の販売力強化などを最重要課題に掲げ、園芸作物導入支援による農家の経営基盤の強化や、リーフレタスをはじめとする農産物のブランド化、農商工連携による「6次産業化」を支援し、豊富な市内農産物を活用した商品の開発、国内外における販路の拡大に取り組んでまいりました。また、福岡市や首都圏、関西圏でのトップセールスや、タイなどアジア地域での農産物や観光面でのプロモーションにも取り組みました。
 地方創生の大きな柱は、久留米市に新しい人の流れを創る取り組みです。このための戦略的な拠点として、久留米シティプラザを建設いたしました。このシティプラザは「文化芸術によるまちづくり」「まちなかの賑わいと活力づくり」の拠点でもございます。これまでは目にすることのできなかった催しやイベントを、身近に感じ、体験することができるようになり、大学等と連携した大規模なMICEの誘致も実現するようになりました。
 また、久留米市美術館は、長年に亘り、久留米市の文化芸術の振興に多大な貢献をいただいた石橋財団から久留米市が運営を引き継ぎ、久留米シティプラザとともに市民のみならず、多くの皆様に親しんでいただいております。
 加えて、来年6月の供用開始に向け、福岡県と連携し、(仮称)久留米スポーツセンター体育館の整備を進めております。これらの集積した文化体育施設を複合的に活用していくことで、より多様なMICEの開催対応が可能となり、都市機能が、より一層、充実するものと考えております。
 こうした拠点整備と併せて、観光事業の振興にも力を入れてまいりました。これらの取り組みの効果もあり、全国的な人口減少が進む中、久留米市は4年連続で人口増加を維持し続けております。また、今年7月に野村総合研究所が発表した成長可能性都市ランキングにおいて、久留米市はポテンシャル部門では全国第5位の高い評価をいただきました。この状況を少しでも長く継続し、持続可能な都市であり続けるため、企業や事業者の皆様をはじめ、関係の皆様と連携・協力し、先を見通した中での効率的な施策を展開するなど、たゆまぬ努力を続けていく必要があると考えております。

(4)行財政改革の取り組み

 一方で、久留米市の財政を取り巻く状況は、たいへん厳しい状況におかれていました。久留米市は、他の中核市と比べると人口が少なく、都市力を示す産業構造や事業所数などに差異があることから、歳入のなかで一般財源となる市税収入の占める割合が小さい状況となっています。その中で、保育料軽減や子ども医療費、少人数授業など、積極的に行政サービスの充実を図っており、財政的にも限界に近い状況であることから、行財政の改革に努めてまいりました。
 行財政改革の取り組みの結果、財政調整基金など主要4基金は平成21年度末に比べ約63億円増額しており、一定、将来への備えを行うことができたと考えております。しかし、今後は、地方自治体の財政を取り巻く状況はますます厳しくなり、市民サービスの確保と健全財政運営の両立に向け、行財政改革を断行していく必要があると考えています。
 私は、健康上の理由から、次の市長選挙の立候補はしないこととしましたが、在職中の2期8年で、久留米市の未来への発展に向けた確かな歩みを進めることができたものと自負しております。次を担う市長には、この歩みをさらに進めて頂きたい。決して振り出しに戻すことがあってはならない、と願うものであります。
 これまでの、議員の皆様、そして市民の皆様のあたたかいご支援とご協力に深く感謝申し上げますとともに、市議会におかれましては、引き続き、久留米市の発展と市民福祉の充実に向けまして、ご尽力とご協力を賜りますよう、衷心よりお願い申し上げます。

3.各議案の提案理由説明

 ここで、本日提出いたしております議案の審議をお願いするにあたりまして、各議案の提案理由の説明を申し上げます。
 まず、第83号議案及び第92号議案の予算議案について説明申し上げます。
 第83号議案は、衆議院議員総選挙費及び最高裁判所裁判官国民審査費に係る費用につきまして、平成29年度一般会計補正予算(第2号)を定める必要が生じましたが、緊急を要し専決処分いたしましたので、報告し、承認を求めるものでございます。
 第92号議案は、平成29年度一般会計の補正予算案でございまして、2億7,060万円の追加をお願いするもので、補正後の予算総額は1,371億3,694万円となります。
 以下、主な事業等について、説明いたします
 久留米シティプラザ六角堂広場における施設改善のための費用として 1,294万円、久留米シティプラザ内に文化施設等の情報発信やチケット販売などを行う「(仮称)情報センター」を設置するための費用として209万円、国分公園及び寺山公園の整備における事業用地取得のための費用として9,800万円、就学援助費の認定者の増加に対応するための費用として1,240万円でございます。
 また、人件費につきましては、人事院勧告を踏まえた給与改定等により、1億3,588万円の増額となっております。
 これらの補正予算の計上に必要な財源は、市税1億3,300万円、地方交付税3,150万円、国庫支出金3,656万円、繰入金1,294万円、繰越金633万円、市債4,930万円等で措置いたしております。
 このほか、事業完了が翌年度となる見込みがあります久留米シティプラザ(六角堂広場)施設改善事業など3事業につきまして繰越明許費の追加を、橋りょう耐震補強事業につきまして繰越明許費の変更をお願いいたしております。
 また、次年度以降の支出を伴うこととなります小学校外国語指導助手派遣委託料など3事業につきまして、債務負担行為の追加設定をお願いいたしております。
 第84号議案から第91号議案までは、公務遂行中の事故による損害賠償額の決定又は和解について、緊急を要し専決処分いたしましたので、報告し、承認を求めるものでございます。
 次に、第93号議案から第104号議案までの専決処分を除く一般議案について、各議案の提案理由を説明申し上げます。
 第93号議案は、公務遂行中の事故による損害賠償額を決定し、和解契約を締結しようとするものでございます。
 第94号議案は、(仮称)久留米スポーツセンター体育館のメインアリーナにおいて、武道競技を実施する際に使用する柔道畳を取得しようとするものでございます。
 第95号議案から第97号議案までは、篠山小学校 校舎・屋内運動場の改築工事、改築電気設備工事及び改築機械設備工事の各契約の一部を変更する契約を締結しようとするものでございます。
 第98号議案は、屏水中学校校舎改築工事契約の一部を変更する契約を締結しようとするものでございます。
 第99号議案、第100号議案及び第104号議案は、久留米市複合アグリビジネス拠点施設、市営駐車場及び都市公園について、それぞれ指定管理者を指定しようとするものでございます。
 第101号議案は、市営住宅の家賃を滞納している者18人に対し、市営住宅の明渡し請求及び滞納家賃等支払請求の訴えを提起するものでございます。
 第102号議案及び第103号議案は、高良内町ほか2町内の市道路線を廃止し、大石町ほか12町内の市道路線を認定しようとするものでございます。
 続きまして、第105号議案から第110号議案までの条例議案について、各議案の提案理由を説明申し上げます。
 第105号議案は、児童福祉法の規定を引用する条文中の用語の整理を行おうとするものでございます。
 第106号議案は、就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律の一部改正に伴い、条文中の用語の整理を行おうとするものでございます。
 第107号議案は、久留米市田主丸ふるさと会館を観光情報発信の拠点とするとともに、同会館内の各施設の用途を見直そうとするものでございます。
 第108号議案は、公営住宅法の一部改正を踏まえ、収入の申告等を行うことが困難な市営住宅の入居者の収入の認定の例外に係る規定等を整備し、並びに市営上津町住宅及び市営農協前住宅を廃止しようとするものでございます。
 第109号議案は、リバーサイドパークに有料公園施設としてドッグランを設置しようとするものでございます。
 第110号議案は、国の人事院勧告を踏まえ、市長等及び職員の給与を改定しようとするものでございます。
 以上をもちまして、各議案の提案理由についての説明を終了いたしますが、なにとぞ、慎重なる御審議の上、満場の御賛同を賜りますようお願いを申し上げまして提案理由の説明とさせていただきます。

(平成29年12月4日)

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