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平成22年第4回市議会定例会 市長提案理由説明

更新日:202010072053


  1. はじめに
  2. 住民福祉の向上について
  3. 経済対策について
  4. 新幹線活用事業について
  5. 新中間処理施設の整備について
  6. 各議案の提案理由説明

1.はじめに

 皆様、おはようございます。
 平成22年第4回市議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様におかれましてはご多用中にもかかわりませずご参集を賜り、誠にありがとうございます。
 本日、ここに提案いたしております、各議案の提案理由の説明を申し上げます前に、川地東洋男議員が、晴れの総務大臣感謝状をお受けになりましたことに対し、30万市民とともに心からお祝いを申し上げ、そして長年のご苦労と多大なるご功績に対しまして深く敬意と感謝を表したいと存じます。
 どうか、川地議員には、ますますご自愛のうえ、久留米市政の伸展と市民の福祉増進のため一層のご活躍を賜りますよう切にお願いを申し上げる次第でございます。

 続きまして、市政運営において直面する重要課題について数点述べさせていただきたいと思います。

2.住民福祉の向上について

 まず、住民福祉の向上についてでございます。
 自治体の使命であります住民福祉の増進にあたりましては、まずもって、市民の皆様一人ひとりが生活のあらゆる場面で、個人の尊厳を脅かされることなく、安心して暮らすことのできる環境を整えることがその基本であると考えております。

 今月18日、本年の6月末に発生しました児童虐待による5歳女児死亡事件につきまして、再発防止策の検討をお願いしておりました「久留米市児童虐待死亡事例検証委員会」より報告書をいただきました。
 私は、この報告書を真摯に受け止めまして、尊い子どもの犠牲を想い、「一人ひとりを大切にし、みんなが安全に安心して暮らせるまちづくり」を進めていく決意を新たにしたところであります。
 報告書では、検証全体を通して見えてきた課題は、リスクに対する認識、判断の甘さなど組織対応力の問題に集約されるとして、家庭子ども相談課の虐待対応体制強化、虐待対応力の向上、虐待の未然防止に向けた環境整備、虐待防止に向けた広報・啓発、の4項目にわたる提言をいただいております。
 既に、来春には社会福祉士の採用を計画するなど、その体制強化を図ることとしておりますが、二度とこのような事件が起こりませぬよう児童虐待の危険に対する組織対応力を高めるなどの取り組みを進め、児童虐待防止施策の充実に努めてまいります。

 また、今月20日、21日には九州・沖縄で初めての開催となります「第13回全国シェルターシンポジウム2010inくるめ」が開催されました。
シンポジウムには、配偶者等からの暴力であるドメスティック・バイオレンス(DV)の根絶を目指し、全国各地の支援者や研究者、自治体関係者など、延べ二千人もの方が参加され、支援のあり方や加害者対策等について様々な議論、意見交換が行われました。DV根絶へ向けたネットワークの輪が広がった、非常に成果あるシンポジウムであったと感じているところでございます。
 その最終日、私は、共同アピールの場におきまして、全国に先駆けて「ドメスティック・バイオレンス(DV)のないまちづくり宣言」を行い、市の姿勢を表明させていただきました。
 DV対策につきましては、本年8月に「久留米市DV対策基本計画」を策定し、全庁的に推進しているところですが、DVを防止し、個人の尊厳を傷つける暴力は許さないという意識を社会全体で共有してまいりたいと考えております。

 一方、安心して日々の生活を送るための主要な要素であります、「健康」につきましては、人間として根源的な願いでありますとともに、少子高齢社会の中で社会的にもきわめて重要なテーマとなっております。
 久留米市といたしましては、その健康や病気に対する不安、悩みを和らげる対策につきまして、優先的に取り組み、「健康・医療安心のまち」を目指してまいりたいと考えております。
 今議会では、子宮頸がんの原因であるヒトパピローマウィルスの感染予防に極めて有効である子宮頸がん予防ワクチンや乳幼児の細菌性髄膜炎等を予防するヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン接種の全額公費負担へ向けた補正予算を提案させていただいております。
 今後とも、まちづくりの基本的視点として「人」「安心」をキーワードに、市民の皆様、一人ひとりの生活の安心を大事にする取り組みを進めてまいりたいと考えております。

3.経済対策について

 次に「活力」という視点から、経済対策と新幹線活用事業の二点について申し上げます。
 このところ我が国の景気は、足踏み状態となっており、失業率が高水準にあるなど厳しい状況にあります。さらには、海外景気の下振れ懸念や円高等により、景気の先行きは極めて不透明であると言わざるを得ません。
 また、久留米市におきましても、久留米地域の9月の有効求人倍率が、今年4月の0.37倍から0.49倍とやや持ち直しを見せてはおりますが、依然、求職者の半分しか求人がないという大変厳しい状況にあります。
 そのような状況の中で、政府は、厳しい経済情勢にスピード感を持って対応し、デフレ脱却と景気の自律的回復に向けた道筋を確かなものとするため、「新成長戦略実現に向けた三段構えの経済対策」を9月10日に閣議決定し、その第一段として平成22年度「経済危機対応・地域活性化予備費」の活用が、そして第二段として円高・デフレ対策を盛り込んだ22年度補正予算が今月26日に成立したところであります。
 久留米市では、平成21年の3月補正以降、国の経済対策を最大限に活用し、これまで総額297億円に上る経済対策に取り組んでまいりましたが、地域経済の着実な浮揚を図るため、今議会におきましても国の予備費や補正予算等を活用した経済対策として、40名程度の緊急雇用対策を含む、総額12億6,747万円を補正予算に計上しております。
 また、土木をはじめ、市内の公共事業の減少も大きいことから、久留米市単独の追加経済対策として、市民生活に密着する工事や、建物の適切な管理に必要な小修繕等を実施し、地元事業者の受注機会の創出を図ってまいりたいと考えております。

4.新幹線活用事業について

 次に、新幹線久留米駅の開業を「交流人口」「定住人口」の増加など、久留米市の活性化に最大限に活用する取り組みについて申し上げます。
 いよいよ九州の新しい高速交通体系の幕開けとなります、九州新幹線全線開業まであと100日あまりとなり、様々な取り組みを本格化させておりますが、まず、開業を契機に久留米市の魅力を大いにアピールし、認知度、好感度を高めるPR活動についてでございます。
 11月9日に久留米市出身の女優、田中麗奈さんに、「久留米ふるさと特別大使」に就任いただき、早速、JR九州本社への訪問やポスター・パンフレット用の写真撮影も行っていただきました。
 私も身近にお逢いして、ふるさと久留米を愛するお気持ちがひしひしと伝わり、今後、様々な機会を通じ久留米市のPRにご協力いただけるものと期待をいたしております。
 その他、久留米市をアピールするため、旅行雑誌での情報発信の準備や、観光特急「ゆふいんの森」号の客室乗務員に「久留米絣」を使用したベストを着用いただく取り組みなども行っているところであります。

 次に、観光振興など、交流人口の増加へ向けた取り組みでございます。
 東西自由通路、坂本繁二郎生家などと並び、駅周辺の観光基盤整備の核であります有馬記念館が一昨日の28日にリニューアルオープンし、その記念展「久留米・有馬発見伝」が開催をされております。
 5月にオープンしました坂本繁二郎生家におきましても、今月16日から企画展「幕末・明治期の坂本繁二郎生家」を行っているところです。
 また、新しい久留米の観光の創造へ向けた取り組みであります「久留米まち旅博覧会」も10月3日から12月12日まで開催しておりまして、今回、初めての企画として福岡市・天神を発着とします「バスで行くまち旅」や、「まち旅の輪」と題した久留米広域定住自立圏域の3市2町を舞台とする10のプログラムを含みます、個性豊かな74のプログラムを設定いたしております。
 その他、「久留米フルーツ狩りキップ」等の記念キップの発行や、日帰りバスツアー「秋色の久留米」などの観光商品開発も進めておりまして、今後、有馬記念館、坂本繁二郎生家、青木繁旧居、石橋美術館などの文化的資源をめぐるストーリー性ある周遊コースの設定にも取り組んでまいります。

 最後に、広域連携による取り組みでございます。
 今月4日に沿線5市2町の首長、観光協会、JR九州で「新幹線活用久大本線活性化協議会」を発足させることができました。
今後、沿線自治体連携によります、観光資源の情報発信や、JR九州との連携による観光商品化等に取り組んでまいりたいと考えております。
 また、久留米広域定住自立圏として、広域観光の振興へ向けた魅力ある観光商品づくり、筑後川流域クロスロード協議会の構成団体との九州の交通のクロスポイントという利便性、地域特性を活かしたテーマ性のある連携強化にも取り組んでまいりたいと考えております。

 そのような中で、12月に発表が見込まれますダイヤ編成につきましては、これまで、「久留米駅への全列車停車」について、新幹線建設促進協議会はもとより、久大本線沿線自治体とも協力して取り組んでまいりましたが、残念ながら最速の「みずほ」につきましては、久留米駅には停車しないとの見込みでございます。
 残された時間、より多くの列車が停車しますよう、全力を挙げますとともに、今後、官民による様々な記念事業やこれまでにない積極的な広報宣伝、地域資源の磨き上げを行い、より多くの方に久留米市へお出でいただく、久留米駅で降りていただくような取り組みを、戦略的、集中的に行ってまいる所存でございます

5.新中間処理施設の整備について

 最後に、新中間処理施設の整備について申し上げます。
 久留米市の区域内で発生する廃棄物を適正に処理することは、市民生活や事業活動の安定的な維持・発展を図るための基盤となるものであり、久留米市がこれまで経験して得た教訓のもと、行政に課せられた責務として適確に対応していかなければなりません。
 宮ノ陣町八丁島地区に建設を計画しております新中間処理施設等につきましては、昨年10月に立地を公表して以来、八丁島地区の皆様を中心に施設受け入れのための協議を行っておりますとともに、本年5月には都市計画案を作成するに当たっての公聴会を開催し、市民の皆様からの様々なご意見を伺ったところでございます。
 今後は、都市計画決定に係る関係機関等との協議など、施設建設に向けた必要な手続きを進めてまいる考えでございます。
 一方、地域住民の皆様のご理解、ご協力の下で、稼動後18年目を迎えております上津クリーンセンターにつきましては、施設の老朽化を踏まえ、確実な公害防止と適切な運転管理の維持のために、焼却炉の全部停止を伴う改修工事が必要となっているところでございます。
 この改修工事につきましては、新中間処理施設の稼動と連携した対応が必要とされるところではございますが、市民生活に支障をきたすことがないよう、特に急を要する制御機器などの改修について、先行して実施することを計画をしているところでございます。
 今や「環境」への取組みは、世界的に大きな時代の潮流であり、その中で循環型社会の構築が求められているところでございます。
久留米市といたしましても、ごみ減量・リサイクル施策を推進しつつ、それを支える新中間処理施設の建設、上津クリーンセンターの改修を計画的に、また着実に進めてまいる所存でございます。
 事業推進に当たりまして、正副議長をはじめ、市議会の皆様、市民の皆様のご理解とご協力を賜りますようお願いを申し上げる次第でございます。

6.各議案の提案理由説明

 ここで、本日提出いたしております議案の審議をお願いするにあたりまして、各議案の提案理由の説明を申し上げます。

 第112号議案から第115号議案までは、平成22年度 一般会計及び特別会計の補正予算でございます。

 一般会計では、経済対策といたしまして14億7,847万円、通常分といたしまして1億8,959万円、合計で16億6,806万円の追加をお願いするものでございまして、補正後の予算総額は1,206億1,894万円となります。
 
 まず、経済対策のうち、国の予備費や国、県の補正予算を財源とする分といたしまして、12億6,747万円を計上いたしております。その主なものは、雇用を創出するために、環境・医療・介護などの成長分野を中心とした合同会社説明会を実施する「雇用相談事業」725万円、来春の新卒者等の就労を支援する「若年者就職支援事業」1,440万円、また、小中学校6校について耐震化を図る「校舎耐震補強事業」2億3,461万円、「子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進事業」5億7,552万円、「橋りょう維持修繕事業」2,000万円、障害者福祉施設の耐震化を図る「障害者福祉施設整備促進事業」3億6,105万円等でございます。

 次に、久留米市の景気を下支えするための、市単独の追加経済対策分といたしまして、道路側溝や舗装の改良を行う「道路新設改良事業」6,650万円、歩道のバリアフリー化を進める「交通安全施設整備事業」3,700万円、旭町テニスコートの改修等を行う「スポーツ施設維持管理事業」3,500万円など、計10事業・2億1,100万円を計上いたしております。

 また、「新型インフルエンザワクチン接種費助成事業」3,919万円や、「公的介護施設等スプリンクラー整備費補助金」2,195万円を始めといたします、経済対策事業以外の計19事業1億8,959万円についても計上いたしております。
 
 これらの補正予算計上に必要な財源は、地方交付税3億5,600万円、国庫支出金2億5,492万円、県支出金7億8,680万円、地方債1億4,720万円、繰越金1億1,863万円等で措置いたしております。

 このほか、事業完了が翌年度となります、障害者福祉施設整備促進事業をはじめといたします計33事業のうち、29事業につきまして繰越明許費の追加を、うち、4事業につきまして繰越明許費の変更を、また、上津クリーンセンター長期包括委託料につきまして、債務負担行為の設定をお願いいたしております。

 次に、特別会計でございます。
 国民健康保険事業につきましては、療養給付費及び前年度国庫支出金の精算に伴う返還金等として393万円の追加を、下水道事業につきましては、下水道管理費及び公債費といたしまして2,819万円の追加と、雨水幹線にかかる下水道建設事業につきまして繰越明許費の設定を、介護保険事業につきましては、認定調査費469万円の追加をお願いいたしております。

 次に、一般議案について、各議案の提案理由を御説明申し上げます。

 第108号議案及び第110号議案は、フェンス破損事故及びごみ集積所破損事故による損害賠償額の決定及び和解契約の締結について、緊急を要し専決処分いたしましたので、報告申し上げ、承認を求めるものであります。

 第109号議案及び第111号議案は、交通事故による損害賠償額の決定及び和解契約の締結について、緊急を要し専決処分いたしましたので、報告申し上げ、承認を求めるものであります。

 第116号議案は、久留米市立城島中学校で発生した漏水事故による和解契約締結について、市議会の議決を求めるものであります。

 第117号議案及び第118号議案は、大石町外2町内の市道路線を廃止し、及び東櫛原町外12町内の市道路線を認定するため、市議会の議決を求めるものであります。

 第119号議案は、大善寺団地№7・8棟建設事業の実施に要するため、久留米市土地開発公社所有の土地を取得しようとするものであります。

 第120号議案は、市営住宅の家賃を滞納している者等25名に対し、市営住宅及び市営住宅の土地の明渡し請求並びに滞納家賃等支払請求の訴えを提起するもので、市議会の議決を求めるものであります。

 続きまして、条例議案について、各議案の提案理由を御説明申し上げます。

 第121号議案は、久留米市北野総合支所の移転に伴い、条例の一部を改正しようとするものであります。

 第122号議案は、本市の行政組織を改めるため、条例の一部を改正しようとするものであります。

 第123号議案は、特別職及び職員の給与の一部を引き下げるため、条例の一部を改正しようとするものでありますが、条例施行日の関係上急施を要しますので、他の議案に先立ちまして、本日の御審議をお願いいたします。

 第124号議案は、久留米市議会議員及び久留米市長の選挙における選挙公報の発行に関し必要な事項を定めるため、条例を制定しようとするものであります。

 第125号議案は、久留米市荘島体育館改築事業に伴い、施設の区分及び利用料金を変更するため、条例の一部を改正しようとするものであります。

 第126号議案は、青果部低温倉庫1号棟及び2号棟の設置に伴い同倉庫の使用料を定めるため、条例の一部を改正しようとするものであります。

 第127号議案は、本市の地方卸売市場から暴力団を排除し、及び条文中の用語の整理を行うため、条例の一部を改正しようとするものであります。

 第128号議案は、景観法の施行及び良好な景観の形成について必要な事項を定め、「芸術家が愛したふるさとの風景を守り、育み、次代につなぐ、美しいまち久留米」を理念とする本市の景観形成を、市、市民及び事業者が協働して推進し、もって快適で心豊かに過ごすことができるまちづくりに寄与するため、条例を制定しようとするものであります。

 第129号議案は、市営津福今町住宅に駐車場を新設するため、条例の一部を改正しようとするものであります。

 第130号議案は、JR久留米駅の交通結節機能の強化により駅利用者の利便向上を図ることを目的としたJR久留米駅西口暫定駐車場を設置するため、条例を制定しようとするものであります。

 第131号議案は、JR久留米駅西口自転車駐車場及び大善寺駅東自転車駐車場を新たに整備し、並びに駅前広場等の自転車置場を自転車駐車場として管理するため、条例の一部を改正しようとするものであります。

 第132号議案は、一般廃棄物の適正な処理を図ることを目的として、集積所に排出された資源物を無断で持ち去る行為を防止する措置を講ずるため、条例の一部を改正しようとするものであります。

 以上をもちまして、各議案の提案理由についての説明を終了いたしますが、なにとぞ、慎重なる御審議の上、満場の御賛同を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

(平成22年11月30日)

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