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WEBコラム【第3話】お金の向こうに見えたエール

更新日:202008171300


シリーズ「みんなで生きる、みんなが活きる」【第3話】

第3話トップ写真

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仲間のために3日で勉強

 「詳しくなかったから、クラウドファンディングを必死に勉強しましたよ」。地域飲食店応援プロジェクト「久留米みらい飯」を実行した久留米商工会議所青年部の眞田知幸会長は話し始めます。「仲間から廃業するお店を出さないために、とにかくスピード感を大事にしました」。
 久留米みらい飯は、インターネット上で資金集めを行う「クラウドファンディング」を活用した取り組み。新型コロナウイルスの流行で激減した飲食店の売り上げを補うのが目的です。応援したいお店を選び3,000円から3万円までの範囲で支援する人を募集。集まったお金を資金繰りに苦しむ飲食店に届けます。支援した人は流行が落ち着いてから店を訪れ、支援額に20%上乗せされた額のチケットを受け取り、そのお店での飲食に使います。市内113店舗がプロジェクトに参加しました。眞田会長は、同じ街で暮らす会員同士の仲間意識が動き出すきっかけだったと話します。「困っている仲間がいないかと、発生後すぐにアンケートを取りました。分かったのが、飲食店が圧倒的に困っているということ。なんとかしたいと考えていたその時、日本商工会議所から安価で使えるクラウドファンディングのシステムの情報提供があったのです。申し込み期限まで3日しかなかったから必死で勉強しましたね」。

久留米みらい飯トップ画像

応援プロジェクトのサイトトップ画面。

オール久留米で立ち向かう

 久留米みらい飯の特徴の一つは支援者への還元率の高さです。多くの地域の還元率は10%で、参加店の負担。それに対し、久留米みらい飯は20%。10%を市が負担することで実現しました。「アンケート結果に青年部の思いを書き添えた要望書を市長に届けました。組織として動いたことで行政にも動いてもらえました」と眞田会長は言います。
 支援者を増やすための取り組みにも力を注ぎました。副会長の迫田智浩さんは振り返ります。「番組に出してくれとテレビ局に直談判したこともありました(笑)。でも、私たちだけが動くのではなく、飲食店の皆さんにもFacebookやTwitterなどで呼びかけをお願いしました」。支える側も支えられる側も一緒に取り組んだ結果、支援者は1,179人、総額1,531万円が集まりました。

青年部の皆さんへのインタビューの様子 インタビューに答える眞田会長(中央)と、迫田副会長(右)、中村副会長

 「お金だけでなく、応援の言葉に多くの経営者が喜んでいました。やってよかったなと思えましたね」と話すのは中村光輝副会長。インターネットのサイトには応援メッセージを投稿できる機能があり、そこには、「いつも美味しい料理、楽しい時間ありがとうございます!また伺います!頑張って下さい!」「ふるさと久留米頑張れ(・∀・)人(・∀・)」「いつも夫婦で食事させていただいています。何かできないかと思い支援させていただきました。」といった言葉が並びました。

資金調達で広がる支え合いの輪

居酒屋を経営する大石さんへのインタビューの様子 支援を振り返る大石哲さん

 東町で居酒屋を経営する大石哲さんは支援を受けた一人。「知人を中心に多くの人から、約50万円の支援が集まりました。厳しい時期に現金が届くのはとても助かりました。でも、お金の向こうに見えるみんなの気持ちが何よりの支えでした」。
 今でも売り上げは以前の4割弱。そこで、8月8日から10日まで大型商業施設の駐車場で開かれたテイクアウトイベントに協力し、知り合いの飲食店16店と共に出店しました。「まだまだ厳しいので利益は生まないと。でも、多くの人からいただいた支援の気持ちも還元したい。なので、このイベントの売り上げの一部を、先日の大雨災害の復興支援に充てたいと、主催団体に提案したんです」。

テイクアウトイベントの会場風景 テイクアウトイベント会場。売り上げの一部は市内の大雨被災地域に寄付されることになりました

 久留米みらい飯での多くの人の支援は、飲食店の資金面だけでなく“人の心”を支えました。その温かさが基となり、支援側に回る動きも生まれています。さまざまな活動で重要な財源確保。その動きを通して気持ちをつなぎ、支え合いの輪を広げることもできそうです。

青年部の会長と副会長の集合写真 青年部の今年度のスローガン「みんなでWAKU WAKU」のポーズで撮影

(第3回終わり)


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