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【11月21日開会】日本の伝統美と技の世界展

更新日:201911060957


令和元年11月21日(木曜日)から12月1日(日曜日)までの10日間、第27回全国重要無形文化財保持団体秀作展「日本の伝統美と技の世界」が開催されます。
重要無形文化財の技を目の当たりにできる機会です。ぜひ、ご来場下さい。
会期:令和元年11月21日(木曜日)~12月1日(日曜日)10時~17時  【注意】11月25日(月曜日)は休館です
会場:久留米市美術館(福岡県久留米市野中町1015)

全国16団体の作品を展示


柿右衛門(濁手)(佐賀県有田町)

柿右衛門 江戸時代前期、1640年代に初代柿右衛門が赤絵を創始した。白磁の美しさとの調和性を究極まで高めて柿右衛門様式として1670年代頃に成立した。以降、その美意識は15代に渡り現代まで途絶えることなく脈々と受け継がれる。現代においては、第15代柿右衛門が作陶を行う。

色鍋島(佐賀県有田町)

色鍋島 色鍋島とは、藍色の呉須で下絵を描き、本焼をした後、赤色・黄色・緑色の3色で上絵をつけたものである。限られた色数で様々なデザインを施す。一方、上絵の下に描かれた藍色の輪郭線も特徴の一つである。
卓越した赤絵の調合・技術については一子相伝の秘法として14代まで伝えられている。

小鹿田焼(大分県日田市)

小鹿田焼 江戸時代中期、18世紀初頭に天領日田領内の生活雑器の需要を賄うために興されたといわれる。飛び鉋、刷毛目、櫛描きなどの道具を用いて刻まれた幾何学文様を特徴としている。
昭和初期に民藝運動の祖「柳宗悦(やなぎ むねよし)」によって再評価され、脚光を浴びる。
小鹿田焼の窯元は一子相伝で技術を伝えられ、伝統技法がよく保存されている。現在、9軒の窯元によって伝承されている。

結城紬(茨城県結城市)

結城紬 その歴史は古く奈良時代まで遡り、常陸国の特産物として朝廷に上納された布(あしぎぬ)は紬の原形とされる。室町時代に結城家から幕府・関東管領へも献上されたことから「結城紬」と名前を変えた。中世以降、結城家が伝承していたが、江戸初期、18代秀康の転封後、伊奈備前守忠次が改良し、現代に伝えられる。

小千谷縮・越後上布(新潟県南魚沼市・小千谷市)

越後上布 越後の麻織物の歴史は古く、奈良時代にまでさかのぼり、正倉院には越後国久疋郡から朝廷に献上された「越布」が残っている。以降、高級品として上布が伝えられている。小千谷縮(おぢやちぢみ)は、江戸時代の中期に、播州明石の浪人、堀次郎将俊(通称・明石次郎)という人が小千谷に移り住み、白い麻布を縮ませることに成功したのが始まりとされる。縮の技法とは、緯(よこ)糸に強い撚りをかけて糊で固定し、それを織り上げてからぬるま湯で手もみすると、糊が落ちて撚りが戻って布が縮むためである。

喜如嘉の芭蕉布(沖縄県大宜味村)

芭蕉布 芭蕉布とは、糸芭蕉の繊維を糸にして織った布で、沖縄、奄美諸島の衣料として盛んに作られていた。その中の沖縄県国頭郡で製作されていた芭蕉布製作の伝統が、現在、同郡喜如嘉(きじょか)を中心にした地域で婦人達の協同作業によって伝承されている。喜如嘉の芭蕉布は、テカチ・染・琉球藍染・木灰の使用など、すべて天然の材料によって手仕事で製作されており、繊維の粗剛な平織物である。元々は一般の自給衣料として縞・無地に限られていたのが、明治時代に絣をとり入れた経緯もあり、現在では絣が多く織られている。手くくりの手法による絣は、伝統的な沖縄の絣の特色をよく伝え、糸芭蕉の栽培から織物の完成まで、伝承がきびしく守られている。

久米島紬(沖縄県久米島町)

久米島紬 久米島紬は、沖縄県の久米島に伝承されている絹織物の製作技術である。久米島では15世紀ころにはすでに養蚕(ようさん)が行われていたとみられ、17世紀に琉球王府への貢納布(こうのうふ)に定められて以来、養蚕から製織に至る各工程に改良が加えられ、御絵図(みえず)柄に代表される絣(かすり)のほか縞、格子などの織物の製作技術が高度に発達したと考えられている。現在の久米島紬の製作技術は、王府時代以来の伝統を保ち、養蚕、糸作り、手くくり絣、天然染料による染色、手織り等、手作業による古来の技法を伝える。なかでも原材料と染色に大きな特色があり、そのほとんどが島内産の天然材料が使用されている。養蚕および桑の栽培は一時中断していたが近年再び行われ、技術の伝承が図られるようになっている。

宮古上布(沖縄県宮古島市)

宮古上布 宮古上布は、1637年に人頭税として上納布に定められて以来、きわめて精巧な織物であることが要求され、その技術伝統が今日に至るまで継承されて宮古上布を性格づけている。宮古上布は苧麻(ちょま)繊維を糸とする織物で、越後上布・小千谷縮(昭和30年指定)と並んで古来上布の代表的存在であり、高度の技術伝承をしている苧麻布は、この二者が現存しているのみである。製作形態は、苧麻の手紡糸つくり、藍染、機織り、洗濯(仕上げ加工)、ぬき(補修)等の分業制になっており、それぞれ専門の技術者が高度の技術を伝承している。これらの技法は、高温高湿度の気候に順応した製作技法の特質を具えており、特に手紡ぎにみられるように純度の高い古風な手仕事でありながら今日に至るまで技術を伝承している。

久留米絣(福岡県久留米市)

久留米絣 江戸時代後期、12、3歳の少女であった井上伝によって考案された。木綿糸を藍で染めるが、染める際にアラソウ等で木綿糸を括って覆い白い部分を意図的に作り出す。染の段階では、織に規則正しく張った経糸(たていと)に投ひで緯糸(よこいと)を挿入して織り上げる。経糸・緯糸の両方に絣糸を用いて巧みに織り合わせて柄に仕上げていくのが最大の特徴である。井上伝はこの織物を加寿利(かすり)と名付け、生産を始めたところ評判となった。

伊勢型紙(三重県鈴鹿市)

伊勢型紙 伊勢型紙は、着物に絵柄を染めるために、型地紙(生漉きの和紙三~四枚を渋柿で張り合わせたもの)に彫刻刀で様々な紋様を彫りあげたもので、古くから鈴鹿市の白子・寺家両町を中心に発達した伝統工芸。いつの時代から型紙が興ったのかは明らかでないが、特に隆盛を極めたのは江戸時代に入ってからである。紀州藩の保護を受けたことと、精緻(せいち)な柄が小紋(こもん)として武士の裃(かみしも)に使用されたことによって大きく需要が伸びた。
伊勢型紙の製作技術には、突彫(つきぼり)・錐彫(きりぼり)・道具彫(どうぐぼり)・縞彫(しまぼり)の四種類の彫刻技法と染色時に型紙がくずれないよう補強する糸入れの技法がある。

輪島塗(石川県輪島市)

輪島塗 日本の漆器の歴史は古く、縄文時代までさかのぼる。輪島塗の技術が確立したのは、江戸時代寛文年間と伝えられる。芸術性に富み堅牢なつくりは日常食器として実用性に優れている。制作工程は100以上にものぼり分業されている。大きく木地、塗、加飾の3つに分けられる。木地は器そのものを原木から制作する工程である。塗は、下地、中塗、上塗は、漆を幾重にも塗り重ねる工程で、塗の工程が進むにつれて漆の純度が増していく。加飾は、蒔絵と沈金の2種類がある。

津軽塗(青森県弘前市)

津軽塗 津軽塗は青森県弘前市を中心に制作されている。三百年以上も変わることなく受け継がれてきた伝統技術である。その特徴は塗にあり、代表的な4技法(唐塗、七々子塗、錦塗、紋紗塗)を基に作られている。髪漆(きゅうしつ・塗りの技法)研ぎ出し変わり塗りと呼ばれる技法で、 すべての技法が漆を数十回塗り重ね、研磨仕上げを施す。

細川紙(埼玉県小川町・東秩父村)

細川紙 細川紙は、埼玉県小川町・東秩父村で古くから継承されている伝統的な手漉(てす)き和紙で、耐久性が特徴の一つである。この地域における和紙の歴史は、8世紀に遡るといわれている。江戸時代になると江戸近郊という立地から和紙の需要が増し、産地となっていった。江戸時代中期に紀州細川村(和歌山県)で漉かれていた細川奉書という良質紙の技術が伝えられ、紙の名産地としてそのブランドを確立した。制作方法は国内産の楮(こうぞ)を原料とし、現代でも伝統的な方法と用具で作られ、楮の内側にある長い繊維は強靭で、流漉(ながしす)きによって楮の繊維が絡み合い、丈夫な紙となる。

美濃和紙(岐阜県美濃市)

美濃和紙 美濃和紙の紀元は、およそ1300年前、天平9年(737年)ころ奈良時代の「正倉院文書」の戸籍用紙が美濃和紙であったことが記されている。和紙生産に必要なものは、原料である楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)がとれ、良質の冷たい水が豊富であることが必携となる。美濃はその条件を満たし、かつ、京の都に近いため、生産地として栄えた。工程は、原料を水にさらし、煮て繊維を取り出して不純物を取り除く。木槌でほぐした原料と『ねべし』と呼ばれる「トロロアオイ」の根から抽出した液を、漉舟に張った水の中に入れてよく混ぜ合わす。次に、簀桁(すけた)という道具を使って漉舟(すきぶね)の中の液をすくってゆする。その後、1日かけてゆっくりと圧力をかけ水をしぼって干す。最後に選別を行い不良品を取り除く。

石州半紙(島根県浜田市)

石州半紙 伝承では、慶雲・和銅(704年?715年?)のころ柿本人麻呂が石見国で民に紙漉きを教えたと伝わる。石州半紙(せきしゅうばんし)は、原料に楮・三椏・雁皮の植物の靱皮(じんぴ)繊維を使用し、補助材料としてネリに「トロロアオイ」の根の粘液を使い、竹簀(たけす)や萱簀(かやす)を桁にはさんで流漉きにより、つくられる。現在は、10人の職人によって技術が守られている。

越前鳥の子紙(福井県越前市)

鳥の子紙 雁皮を主原料とした上質の和紙で鶏卵の色に似た淡黄色をしている。故に鳥の子の由来は、紙の色が鳥の卵に似ているためと伝わる。特徴は強く耐久性がある、工程は、雁皮の採取にはじまり、皮こき、灰汁出し、煮熟、塵(ちり)より、叩解(こうかい)、紙漉き、乾燥となる。

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